川で釣りをしているとたまにハゼが釣れることもありますが、よく見もせずにで「ダボハゼが釣れた」といって直ぐにリリースした記憶があります。
ダボハゼと言って人の事を悪く言う事もありますが、それがハゼが誰にでも釣れる安直な魚の象徴とされ、見境いなく目の前のものに手を出す人ような人を指す言葉になってしまったからです。
ヨシノボリは、スズキ目ハゼ科ヨシノボリ属の魚で、ハゼの仲間です。
しかし、ただハゼと一口に言っても種類は様々で、世界中で2100種以上の種類がいます。
その中で日本に生息している500種類の中の一つがヨシノボリ属という事です。
ヨシノボリは、最近まで一種とされてきましたが、研究の結果14種に分けられました。
今度ハゼが釣れたら、よくチェックしてみてください。
沢山の種類のヨシノボリがいますので、よく釣れることを利用して楽しんでみてはいかがでしょうか。
これから、ヨシノボリ属の見分け方をご紹介いたします。
ヨシノボリの種類と見分け方
日本でよく見かけるヨシノボリの特徴をご紹介いたします。
まず、河川の中流域に生息する、体に横斑、頬にミミズ状の線が特徴的なのが、「シマエシノボリ」です。
尾びれの付根にカモメのような黒斑があります。
次に湖周辺に生息するのが、「トウヨシノボリ」です。
尾びれの付根が黄色なのが目印ですが、ないものもいて見分けるのに苦労します。
次に河川の急流部に多いのが、「オオヨシノボリ」です。
胸びれの付け根に黒い斑紋があります。
次に静岡以西に分布し、水のきれいな河川に生息しているのが、「カワヨシノボリ」です。
頬に斑点があり、胸びれの条数が、14~18本あります。
19本~22本はクロダハゼという種になりますのでご注意下さい。
ごく小さい河川を好み生息しているのが「クロヨシノボリ」です。
尾びれの付け根にY字の黒斑があります。
次に似ている2種類をご紹介します。
頬に瑠璃色の点があるのが、「ルリヨシノボリ」と「アヤヨシノンボリ」ですが、アヤヨシノボリには尾びれに小斑点があるのに対して、ルリヨシノボリにはそれがありません。
最後に、一生を淡水だけで過ごすのが「キバラヨシノボリ」「アオバラヨシノボリ」です。
キバラヨシノボリは尾びれの付け根に、黒の斑点が二つあるのが特徴です。
まとめ
代表的ヨシノボリを上げましたが、似ているようでそれぞれに、好きな生息域、特徴を持っています。
ヨシノボリの孵化した稚魚は、そのまま川を下り海に出て、2~3ヶ月暮らします。
そして、その後再び川に戻って来る両側回遊性です。
これはアユ等と同じ行動です。
しかし、一部は海では無く、湖で代用するものもいます。
このように様々な生き方と違うヨシノボリがいますので、観察してみて下さい。