プロポーズを男性からしなければならない時代は、もう過去のことなのかも知れません。
今でも、もちろん男性からプロポーズをする事もありますが、女性からアプローチするケースも少なくないようです。
どっちからプロポーズする事は今後の結婚生活の力関係に影響するような気もしますが…。
それはさておき、ヨシノボリの繁殖のパートナーを選ぶ主導権を握っているのはどちらでしょうか。
答えはメスです。
オスはメスの産卵場所を整えてからメスにアプローチします。
独特のダンスがあり、そのオスの求愛のダンスを見て、カッコいいー!と思って選ぶのかは解りませんが、その瞬間に、自分の卵を守ってくれるかどうかの判断を下し、相手を選びます。
そしてオスの用意した産卵場所で産卵します。
そして、子育てを全てオスに任せてしまいます。
ヨシノボリのオスは流行のイクメンというわけです。
それではその産卵の時期や、ヨシノボリのイクメンパパの事をご説明いたします。
ヨシノボリの産卵の時期は?
ヨシノボリのオスが、産卵場所を作り始めるのは5月頃です。
メスが産卵をする産卵期と呼ばれる時期は5月~8月と言われています。
産卵の場所は、オスの作った石の下になります。
卵の大きさは8mm程度で、メスは1回の産卵で約100粒の卵を産みます。
それを産卵期に数回繰返します。
オスのイクメン行動(卵保護行動)の内容は、胸鰭を動かして新鮮な水を卵に絶えず送ったり、駄目になってしまった卵を取り除いたりする管理を孵化するまで餌も食べないで行います。
ヨシノボリの繁殖を水槽でチャレンジする場合、まずは、メスとオスを産卵時期までは別の水槽で飼うことをオススメします。
なるべくストレスを回避する為です。
そして、メスのお腹が大きくなってきたら、水槽に仕切りをつくり、オスとメスをご対面させます。
そして、時間をかけてなれた頃にそっと仕切りをはずして様子をみます。
うまくメスがオスの作った巣に入ったら産卵開始です。
そしてメスが出てきたら直ぐにメスを水槽から移します。
そして、オスだけを残します。
自然界での産卵とちがって、水槽内はとてもデリケートで、きちんとした手順で行わなければいけません。
まとめ
多くの動物にとって、結婚相手は繁殖の相手であり、繁殖期以外の時は警戒の対象ですらあります。
しかし、動物にとって子孫を残すという事はとても重要な事であり、それが全てであるようにすら思えます。
そういう意味では、繁殖の行動を観察する事は、ヨシノボリのメスもオスも子孫を残す為に、キチンと役割をになっているのがよく解り、とてもおもしろい事ではないでしょうか。
子育て中のパパには、ヨシノボリのオスがいとおしく見えるかもしれませんね。