日本で生息しているタナゴは現在確認されているだけで、18種類くらい存在していますが、自然環境の変化や外来の魚などの影響で年をおうごとに生息数が減ってきているのが現実です。
特にニッポンバラタナゴにおいては日本固有の淡水魚でありながら、絶滅危惧種にも指定されており採集も飼育も売買など一切が禁止されています。
同じバラタナゴでも外来種のタイリクバラタナゴは体長も大きく、繁殖力も強いことから、生息数を広げており北は北海道から南は沖縄県でも確認されています。
アクアショップでも販売されていることから、タナゴの中ではもっとも手軽に手に入る種類と言えるでしょう。
こちらではタイリクバラタナゴの稚魚についてご紹介させて頂きます。
タナゴの稚魚の特徴は?
タナゴの稚魚のもっとも大きな特徴といえば、二枚貝の中で孵化して、ある一定期間は中から出てこないという点でしょう。
期間としては約1カ月間くらいは中で過ごすことになります。
出てきたときにはすでに小さいながらも親タナゴと同じ姿をしています。
稚魚の特徴として、タイリクバラタナゴに関して言えば、背ビレに黒い模様が見えることと、泳ぎ方が見方によってはぎこちなく見えることでしょうか。
他には真ん丸くて大きな目がとてもかわいらしいと思いますが、これはあくまで個人的な感想です。
タナゴの稚魚の大きさはどれくらい?
タナゴの稚魚は二枚貝の中で過ごして出てきた頃には、個体差にもよりますが、1cm未満かそれより小さいサイズです。
大体2ヶ月もすれば2cm未満くらいにまで成長する稚魚もいます。
1年もすれば4cmくらいには成長しますので、その頃には様子を見ながらではありますが、成魚と同じ水槽で泳ぐことも可能になるでしょう。
まとめ
タイリクバラタナゴの稚魚は背ビレの黒い模様がもっとも大きな特徴で、釣り上げたタナゴの種類を見分けたい場合は、この模様がポイントになるでしょう。
ただ最近の湖や沼などでタイリクバラタナゴ以外のタナゴを釣り上げることは少ないかもしれません。
二枚貝から出てくる頃の大きさとしては、1cm未満かそれよりも小さいサイズですので、まだまだ成魚と一緒の水槽には入れない方がよいでしょう。
親タナゴや他の魚に食べられる可能性があります。