アカヒレの塩浴って聞いたことありますか。
私は、初めて塩浴という言葉を聞いた時、観賞魚は塩って苦手なのではないのかなっていう想像をしていました。
でも、アカヒレを丈夫に育てていくのに、塩浴がとても大切な役割をすることに気が付いたのです。
アカヒレは丈夫ですから、そもそも病気になんてかからないから塩浴なんてやらない飼い主さんもたくさんいるかもしれませんが、少し手間をかけて愛情をかけて塩浴をしてあげるのは、いかがでしょうか。
アカヒレの塩浴って何!?塩浴の方法とは?
そもそも、塩浴というのは、病気になった時にとられることが多い手法です。
飼育している水に塩を混ぜて0.5%くらいの水にしてあげます。
水の浸透圧を変えて、観賞魚の体の負担を極力少なくしてあげるのです。
ここで少し、疑問になるのが、浸透圧を調整して、なぜ負担が軽くなるのかってことですよね。
人間もそうですが、観賞魚も体内に塩分を含んでいます。
人間も熱中症にならないために塩をなめたほうが良いとか言われますよね。
メカニズムとしては同じです。
元気な時には、なにも影響ありませんが、元気がなくなったときに自分で調整するのは、大変なので、そもそも飼育水に塩を入れて補助してあげようということです。
でも、人間もそうですが、塩分をいっぱい摂っていれば良いって訳ではもちろんありません。
濃度としては、養成を目的に考えた濃度で0.5%です。
水槽のサイズをしっかり測って、塩を入れる量を間違えないことに注意してください。
さて、では実際に塩浴の方法や注意点について説明したいと思います。
さきほど、濃度として0.5%と言いましたが、いきなり、濃度をあげるのも観賞魚には負担です。
始めた数時間は0.3%で徐々に0.5%までにするように、段階的に引き上げることによって変化も緩やかでショックを与えずにすみます。
元の水槽に戻す時も、段階的に戻していって、慣れさえていくことが重要です。
塩浴するメリットは治療ってだけ?
アカヒレの塩浴は治療法として使われることがわかりましたが、他に何かメリットはあるのでしょうか。
塩には塩分だけではなく、栄養素があります。
塩にふくまれる塩化物イオンというものに、すごい役割があるのです。
それは、亜硝酸という毒性を減らして、呼吸をしやすくすることができるのです。
亜硝酸というのは、血中のヘモグロビンと結合して、酸素を運ぶのを妨げてしまう作用があるのです。
塩化物イオンがあることによって、ヘモグロビンと結合するのを邪魔してくれるので、酸欠を防いでくれるのです。
今のアカヒレさん。ダイソーのプラケースで塩浴中 pic.twitter.com/ShUpxm0170
— ぱんくさいばーaka ぱんく (@punk_cyber) 2015年7月26日
まとめ
塩を浴びると書いて塩浴ですが、塩のお風呂に入るようなイメージであることがわかりました。
人間よりも体は小さい観賞魚にとって塩度はとても重量です。
じゃあずっと塩浴していればよいという訳ではありませんから、観賞魚の様子を見ながら、病気を治していけるよう、付き合っていくことが大切でしょう。