水草水槽と相性のいい熱帯魚と言えば、まず最初に浮かぶのがアフリカンランプアイではないでしょうか?
アフリカンランプアイの最大の特徴と言える、目の周りの青白い蛍光色が幻想的な空間を演出し、水草から垣間見える姿が照明を落とした水槽内で良く映えます。
一方丈夫で安価な事からパイロットフィッシュとしての役割も担う事が出来、汎用性の高い品種とも言えます。
性格も温和で大人しく臆病ですが、群れを成す習性があることからメインフィッシュでもサブフィッシュでも楽しむことが出来る人気品種です。
グッピーやネオンテトラほど華やかさはないものの、落ち着いた雰囲気と、自己主張しすぎない地味さがあえて良いと好む方も多いようです。
遊泳層は中層から上層であるため、低層・低棲魚との相性が良いようです。
低棲魚にはタンクメイト(水槽の掃除屋)が多く、食べ残しやコケを食べるヤマトヌマエビやオトシンクルスなどが特に向き、アクアリストの中でも多くの方が上記2種を選択しているのではないでしょうか。
アフリカンランプアイが水槽から飛び出す!?原因は?
水槽に蓋をしていても熱帯魚が隙間から飛び出して床に落ちていたというケースは実は珍しくありません。
飼育者は蓋をしていたり、水槽の縁に返しを付けていたりしますが、アフリカンランプアイのジャンプ力は2cm以上あり、隙間があれば容易に飛び出してしまします。
考えられる原因は水質の悪化とランプアイがびっくりした等の2種類が可能性として挙げられます。
気性の荒い別品種に追いかけられる等の理由がない限りは上記の可能性を疑った方がよいでしょう。
ヤマトヌマエビが原因!?
ヤマトヌマエビは水槽内のコケを食べたり、食べ残しの餌を食べたり水槽の環境守る心強いタンクメイトです。
性格も温和で他の個体ともトラブルを起こしずらいと言われていますが、時として飼育者の想定を超える行動をとるときがあります。
結論から言うとヤマトヌマエビは空腹になると自分より小さく、弱っている個体を襲うことがあります。
体格が同じくらいの場合でも対象の個体にしがみつく等の行為があり、夜間アフリカンランプアイが寝ているときにヤマトヌマエビがいきなり近寄って行き、それに驚いて水槽外へ飛び出してしまうことがあるようです。
まとめ
アフリカンランプアイの飛び出しは基本的に水質の悪化と、アフリカンランプアイが驚いてしまった時の2種類に分けられます。
もともと臆病な熱帯魚なので飼育者は飛び出し対策として網目の細かい、隙間の無い蓋を水槽上部に設置すること、混泳に大きな別個体を入れないことを心がけましょう。
また、エビ類(特にヤマトヌマエビ)を入れる場合にはアフリカンランプアイより大きな個体を入れない、成長し過ぎたら別水槽に移す、餌不足にさせない等の対策を講じることをお勧めします。