鮮やかな青と赤のラインが特徴的な見た目と、群泳する習性、混泳させやすいなどの特徴から人気があるネオンテトラ。
そんなネオンテトラがかかりやすい病気の1つが「白点病」です。
感染力が非常に強く、1匹でも感染すると水槽内すべての魚が発症してしまう恐れがあります。
今回はその「白点病」について、かかってしまった場合どのように治療すればよいのかをご紹介します。
ネオンテトラの白点病とは?
白点病とは、熱帯魚がかかりやすい病気の1つで、「ウオノカイセンチュウ」という寄生虫が原因で発症します。
ウオノカイセンチュウは水質や水温の変化で抵抗力が弱った熱帯魚の上皮に寄生し、水槽内で成長と分裂を繰り返します。
密閉された水槽内で繁殖しやすい寄生虫と言えます。
白点病にかかったネオンテトラは、体のあちこちに白い斑点が発生します。
これはウオノカイセンチュウがネオンテトラの体に寄生している状態に見られる症状で、ネオンテトラ自身には「かゆみ」が生じるため、底砂や石などに体をこすりつけるような行動をとります。
白点病を放っておくと、体をこすりつけすぎて体が傷つき免疫力が低下してしまう子や、エラにウオノカイセンチュウが寄生し、呼吸困難に陥ってしまう子が出てくる危険性があります。
白点病を予防するには、ネオンテトラの免疫力を低下させないよう水温と水質管理に細心の注意を払う必要があります。
治療法とその効果について
白点病の治療法として、「塩浴」、「水温を上げる」、「鷹の爪を入れる」などの方法があります。
ここからは、それらの治療法についてお話していきます。
- 塩浴
水槽の水1Lに対して5gを目安に塩を入れ塩水を作り、その中にネオンテトラを入れて塩浴させます。
ネオンテトラを入れる時には塩が完全に水に溶け切っている状態にしましょう。
また、水草は塩水で枯れてしまう恐れがあるため、塩浴させる水槽には入れない方が良いでしょう。
塩浴させることで、ウオノカイセンチュウの体内の水分を奪い退治することができます。
- 水温を上げる
白点病は水温が低すぎることが原因となることが多いため、水温を1日あたり1度ずつ上げ、最終的には30度まで上げた状態で1週間維持します。
その後、白点病の症状が改善されたら少しずつ温度を下げ、適正温度まで戻していく方法です。
ただし、この方法は一時的にウオノカイセンチュウが魚の体から離れ完治したように見えただけで、水温が下がると復活し再寄生してしまうという恐れがあります。
水温を下げてから白点病が再発していないかをよく確認してあげましょう。
- 鷹の爪を入れる
白点病の治療には、鷹の爪を水槽に入れることも有効です。
鷹の爪に含まれるカプサイシンの殺菌作用が、水草やバクテリアを傷つけることなくウオノカイセンチュウを退治してくれます。
一般的に販売されている鷹の爪を輪切りにし、ティーパックや網に入れて水槽に入れるだけで手間もかかりません。
「10Lにつき1本」が適量と言われています。
入れすぎると水槽内が酸欠状態になることもあるので注意しましょう。
この方法は、初期の白点病ならば2日程度で完治すると言われています。
まとめ
今回は、ネオンテトラの白点病とその治療法についてご紹介しました!
様々な方法がありますが、食材としてもつかわれる「鷹の爪」が治療に向いているのは驚きですね。
健康が1番ですが、ネオンテトラがもし白点病にかかってしまったらぜひ試してみてください。