熱帯魚を売っているお店やホームセンターのほとんど取り扱われているネオンテトラは、価格的にも入手しやすい熱帯魚です。
昔は飼育が難しいと言われたこともありましたが、現在では初心者でも飼育は容易と言われるようになりました。
ところが繁殖となると話は別で、ネオンテトラの繁殖は非常に難しいと言われています。
この記事では、ネオンテトラの繁殖方法、水質や水温についてまとめています。
目次
ネオンテトラは飼いやすいけれど繁殖は難しい!?
ネオンテトラは基本的に丈夫な熱帯魚なので飼いやすく、小型で性格も温和なので他の種と混泳させることも可能です。
しかし、繁殖については難易度が高いです。
ネオンテトラの卵や稚魚は非常に小さくて管理や扱いが難しく、接合率も低いことから繁殖は容易ではありません。
ネオンテトラはアマゾン川流域に分布する熱帯魚ですが、日本に流通しているネオンテトラは東南アジアなので商業的に自然に近い環境で養殖されたものです。
ネオンテトラの繁殖時の水質は?
ネオンテトラは幼魚の時ではオスとメスの判別が難しいので、まずは判別が可能になるくらい育成します(孵化してから早いもので1年前後から繁殖できるようになる)。
親魚の準備ができたら、飼育用水槽とは別に繁殖用水槽を用意します。
水槽の水質はpH6.4前後にします。
ネオンテトラの繁殖時の水温は?
繁殖用の水温は、26℃に保ちます。
蛍光灯は避け、極力照明は抑えて薄暗い環境にします。
暗い方がアマゾン川の環境に近いようで、産卵から稚魚の成長期間まではこの環境にします。
繁殖時は水質・水温・照明を落としてアマゾン川の環境に近づける
アマゾン川の茶色く濁った水に近づけるために、市販のブラックウォーターや現地の流木を用いるのもいいと言われています。
こうして繁殖用の水槽の準備ができたら、メス1匹に対しオス2~3匹を繁殖用水槽に入れます。
飼育している水槽での繁殖は無理なの?
ネオンテトラの卵は非常に小さいので、飼育している水槽では産卵された卵を見つけることが難しく、卵を隔離することが困難です。
またネオンテトラは接合率も低いので、接合率を高くするためにも繁殖用の水槽を用意します。
まとめ
ネオンテトラの繁殖では、水質、水温などはアマゾン川に近い環境を作ることに留意して低い接合率を上げることなどがポイントですが、小さな稚魚への餌やりも大変で非常に手間がかかります。
それゆえ「初心者には繁殖はまず無理」と言われています。