メタリックブルーが美しいネオンテトラは熱帯魚に興味を持ったら、まず目にしたことのある名前の熱帯魚ではないでしょうか。
昔は「ネオンテトラは飼育の難しい熱帯魚」と言われていた時もあったようですが、現在は「飼育の易しい熱帯魚」として紹介されています。
では繁殖はどうでしょうか?
この記事では、ネオンテトラの繁殖の難易度、時期や方法についてまとめています。
ネオンテトラは初心者入門魚?
ネオンテトラはアマゾン川流域に分布する熱帯魚ですが、日本で紹介され始めた当初は高価で飼育も難しいと言われていました。
しかし今では養殖技術の発展で丈夫で扱いやすい体質の熱帯魚となり、飼育に関しては、「初心者入門魚」とまで言われるようになりました。
ただ、養殖技術の発展のおかげで価格も低下したことから雑に扱う販売店が増えたこともあって不健康なネオンテトラが出回った時期もあり、それゆえ「初心者向きではない」と言われたこともあります。
ネオンテトラの繁殖は難しいの?
ネオンテトラは飼育は容易ですが繁殖は難しく、初心者ではまず無理だとも言われています。
繁殖が難しいのになぜ価格が安いのか?
東南アジアでは繁殖方が確立されていて自然環境に近い状態で商業用に大量に養殖(ブリード)されて流通しているためです。
ネオンテトラの卵や稚魚は非常に小さくて孵化や育成も難しいため、個人で行うアクアリウムでは繁殖が難しくなります。
ちなみに、ネオンテトラの養殖が盛んな香港は、稚魚の餌となる微生物が採取しやすい環境で日本に流通しているネオンテトラも香港で養殖されたものが多いそうです。
ネオンテトラを繁殖させる時期はいつ?
ネオンテトラを飼育している環境で繁殖の場合は、繁殖に時期(季節)は影響しません。
産卵用水槽など繁殖に必要な物を用意し、親となるネオンテトラのオスとメスが繁殖できるまでに成長していれば繁殖は可能です。
ネオンテトラの繁殖方法は?
ネオンテトラは接合率が低いことも繁殖が難しいと言われている理由のひとつです。
接合率をあげるためには、水温を26℃に保ち極力照明を抑え気味にした繁殖水槽にメス1匹に対してオスは2~3匹入れます。
産卵が確認できたら親魚は飼育水槽に戻し、繁殖水槽の水温を30℃に上げます。
12時間ほどで孵化し始め、生まれたばかりの稚魚はすぐにうまく泳ぐことができずじっとしていますが、しばらくするとお腹のふくらみが小さくなり水平に泳ぎだすので、そうなったら餌を与えます。
餌は稚魚用の餌を回数を分けて少しずつ与え、水を汚さないように注意して管理します。
繁殖の前に親魚となるネオンテトラは、オスとメスの体型が見た目で区別できるほど成熟するまで、しっかりと育成させることも重要です。
まとめ
ネオンテトラの繁殖は、まず親魚となるネオンテトラを健康に成熟させる必要があります。
あとは繁殖のための設備と稚魚用の餌、環境を整えることなどで可能ですが手間と根気もかなり必要となります。