プレコの飼育も落ち着いてきたし、次のステップに進んでみたいな、なんて思い始めている人。
次のステップとは、やはり繁殖でしょうか。
生き物と触れあっていれば、いつしか繁殖というステップに辿り着くというものでしょう。
繁殖は、プレコに限らずペットを飼っている人間の、夢の一つでもあります。
さてプレコの繁殖についてですが、具体的に言うならば、産卵、孵化、そして稚魚の育成という行程をたどります。
どれも大切な行程ですが、これが上手くいかなければ先が始まらないという意味で、一番大切なのは産卵と孵化でしょうか。
卵が孵化しなければ稚魚の育成のしようがありません。
そもそも孵化してもらえなければ、私たち人間ではどうしようもないのです。
実はプレコのなかでも特に繁殖に成功しやすいと言われているのは、ブッシープレコという種類です。
今回はそのブッシープレコを例に挙げて、プレコの繁殖、特に産卵から孵化までの飼育方法について解説します。
プレコの産卵から孵化までの流れ
繁殖には、まずはオスとメスのペアを用意するところから始めます。
ブッシープレコのオスとメスの見分け方は、口や鼻の周りのヒゲです。
比較的ヒゲが多いのはオスで、少ないのがメスなのですが、他の種類のプレコよりも見分けやすいと言われています。
また比較的体が大きい方がオスで小さい方がメスなので、雌雄見分けるのは容易かと思います。
ペアを見繕ったら、そのペアを別の水槽に移動させます。
当然ながら、水合わせは慎重に行ってください。
ここでしばらく様子を見て、産卵はもちろん、オスがメスを追いかけまわしたりしない場合は、ペアを変えた方が良いかもしれません。
人間と同じように、プレコにも相性というものがあります。
気が合うペアでなければ繁殖は上手くいきません。
ペアの様子を見つつ、水槽には産卵筒と呼ばれるものを設置しておきます。
片側だけ穴の開いた筒のことで、市販されているもので大丈夫です。
ペアの相性が良ければ、この産卵筒の中に産卵してくれる筈です。
産卵を確認したら、卵を隔離します。
隔離箱と呼ばれるものを用意するか、別の水槽に移してあげてください。
しつこいようですが、卵を別の水槽に移すならば水合わせは慎重に行ってください。
水合わせが上手くいくか不安という人は、隔離箱を使う方が良いでしょう。
隔離箱とは水槽内に設置する透明な箱です。
この中に隔離してしまえば、同じ水の中で隔離できるので管理がいくらか簡単になるでしょう。
逆にいえば、水槽の水が悪くなれば卵にとっても良くない環境になるという成魚プレコたちと一蓮托生の運命をたどることになります。
水質を悪化させなければ良い話ですが。
隔離までできたら、あとは孵化を待つのみです。
水質には気を付けて見守りましょう。
まとめ
今回はブッシープレコを例に紹介しましたが、ブッシープレコで何度か繁殖に成功したら、他のプレコでも挑戦してみるのも良いかもしれません。
ただ難易度が上がることは忘れずにいてください。
これからプレコの繁殖に挑戦しようとしている方の手助けになれていたら幸いです。
ぜひがんばってください!