水槽にはソイル等の底砂を敷き、ろ過器や、ヒーターもセットします。
水槽の正しいセッティングが終わったら、水を1/3程度入れたところで水草をセットします。
もちろん水槽内の水は、十分にカルキ抜きを行うのをお忘れなく。
ここまで完了すると、すぐにでもビーシュリンプを入れたくなってしまいますが、まだ、入れてはいけません。
先ずは水を作らなければなりません。
そして、水合せをしなければなりません。
水なんて作るものなの?と思う方もいると思いますが、これはとても大事な事です。
これがビーシュリンプを飼う上での一番の山場とも言えます。
言い方を変えれば、この水を作る作業までの段取りをクリアし、水合わせを完了することが出来れば、ビーシュリンプを飼う資格得たと言えるでしょう。
そこまで出来れば、その後の作業はさほど難しい事ではないといえます。
詳しくご説明いたします。
ビーシュリンプの水合わせとは?エアレーションの必要性について!
ビーシュリンプは水質にとても敏感な生き物です。
その為買ってきたビーシュリンプを自分で用意した水槽に移す前にする事があります。
先ずは底砂を敷いた水槽にカルキ抜きした水を入れます。
そして底にあらかじめセットしておいた濾過ポンプを回して、濁りを出します。
そして、その濁った水は捨てて、もう一度中和した水を入れます。
こうする事で、あらかじめ多くの濁りを捨ててしまいましょう。
そして、再度ポンプを緩やかに稼動します。
すると数時間から1日で水が透き通ってきます。
そして、いよいよ水作りに入ります。
その水作りとは、バクテリアなどで、微生物を分解してもらう環境を整える事です。
ろ過器によるゴミの清掃と合わせて、バクテリアによる生物ろ過は重要な事です。
先ずは水にバクテリアを入れます。
そして、エアーポンプからエアーを送り込む、エアレーションを行います。
バクテリアは酸素を非常に好むので、多めのエアレーションが必要です。
バクテリアを投入する事で、水質が早く安定します。
入れたばかりの頃は、バクテリアの排出するアンモニア等でphの数値が上がりますので、水換えを頻繁にし、数値の様子を見て下さい。
目安は水温24℃前後、ph6.5に安定させます。
その期間に一ヵ月程かける事もあります。
それだけ重要な作業になります。
ビーシュリンプが水合わせの時に動かない!
水作りが完成しましたら、いよいよ購入後の水合わせに入ります。
水作りの時間と手間を考えると、水を作り終えてからビーシュリンプを購入する事をオススメします。
それでは、水合わせはとはどういう作業なのでしょうか。
簡単に言えば、用意している水槽の環境に買ってきたビーシュリンプを徐々に慣れさせる作業です。
そうしないと、投入後にビーシュリンプは全く動かなくなります。
それはPhショックと呼ばれ、あまりに違う環境に適応できずに命を落としてしまう原因になります。
動かない場合は何か問題がありますので、直ちに数値を確認するなどの作業が必要になります。
先ずは購入してきたビーシュリンプを水ごと別のバケツに移します。
バケツに5cmほどの水があれば十分です。
そして、水合わせの為のチューブを使用し、1秒間に2、3滴新しい水槽からバケツに水が流れるように設定します。
これを点滴法と呼んでいます。
すると、約2時間で水が20L程はバケツに流れ込んでいます。
これでやっとビーシュリンプを水槽に移動してください。
水槽の減ってしまった水は、中和した水を加え、バケツの水は使いません。
まとめ
基本的にビーシュリンプが動かない時は、調子が良くない兆候です。
水の温度、Ph、酸素不足か原因を素早く判断しなければなりません。
段取り八分と言います。
成功するかどうかは80%の準備で決まるという意味です。
デリケートなビーシュリンプにぴったりの大事な格言ですね。