ビーシュリンプは大変人気のある観賞エビですので、飼育して繁殖させたいと思われる方も多いのではないでしょうか。
狭いスペースでも飼育できて繁殖力も高いので、ある程度の設備と知識を持てば、比較的挑戦しやすいということですが、繁殖に関するコツや注意点はあるのでしょうか?
稚エビを確実に育てるにはどうしたらいいのでしょうか?
稚エビの生存率や生存率を上げる方法などについてもご紹介します。
ビーシュリンプの稚エビの生存率は!?
ビーシュリンプのメスは、孵化後3ヶ月すれば抱卵するようになります。
個体差はありますが、交配を重ねて誕生したとされるレッドビーシュリンプは1回の抱卵で20~30程度、原種のビーシュリンプでは50~60個の卵を産むそうです。
卵は1ヶ月程度で孵化しますが、このサイクルをだいたい3ヶ月周期くらいで繰り返すということですので、生まれた稚エビの生存率が100%であればかなりのペースで個体数が増えるという計算になりますよね。
しかし実際にはそうはいかず、生存率が5~30%あたりにとどまっているケースも多いようです。
これはなぜなのでしょうか?
稚エビの生存率に影響を与える要因はいくらか挙げられます。
水質の急激な変化、脱皮に必要なカルシウムやエサになるバクテリアや隠れ家になる水草の不足などといわれますので、飼育の際には留意する必要がありそうですね。
特に水槽内の環境については、あまりこまめに水を入れ換えるとかえって逆効果なのだそうです。
抱卵しているビーシュリンプは、足を使って卵に新鮮な水を送り続ける習性があるため、水槽内の環境の安定を優先させる方が孵化率も上がりやすいのですね。
水環境が整っているかどうかは、水槽のガラス部分についているコケの色が目安になるともいわれますので、正常な状態の時に発生する緑色のコケがあるかどうか確認するのもいいでしょう。
このコケは稚エビのエサにもなりますので、掃除の際にもある程度残しておいた方がいいということです。
まとめ
稚エビは2㎜程度のサイズですが、親と同じ姿で生まれるそうです。
これが3ヶ月もすれば産卵ができるようになるということですから、その成長の早さには驚かされますね。
孵化した稚エビが無事成長できるよう、水質や水槽内の環境、摂取する栄養分などに気を付けて飼育することを心掛けたいものですね。