ビーシュリンプのメスは産んだ卵を孵化するでお腹の部分に抱えてており、稚エビは孵化して初めて母エビがら離れるのですが、その稚エビが気づくと水槽の中からいなくなっていることがあるそうです。
この状況は生存率が0%ということになるのですが、これはなぜ起こるのでしょうか?
稚エビが消えてしまう原因や対策についてご紹介します。
ビーシュリンプの稚エビが消えるのはなぜ?
稚エビが消えてしまう原因の大半は、栄養不足による脱皮不全といわれます。
生まれたばかりの稚エビは、まだ人工飼料などのエサを食べることができないので、水槽内の微生物や動物プランクトンなどをエサにします。
これらのエサが安定して供給されていれば問題はないのですが、親エビに食べつくされたり、水環境の問題でプランクトンが十分に増えていかない場合、稚エビにまでエサがまわってこない事態になるのですね。
十分な栄養を摂取できた稚エビは、何度も脱皮を重ねて3ヶ月程度で10倍近い大きさに成長するのですから、孵化後の環境の大切さがよくわかります。
この問題を解決する有効な方法の一つは、水槽内にコケを作り植物プランクトンを生み出すことといわれます。
この植物プランクトンを育てることで、それらをエサにする動物プランクトンも増えていくことになり、稚エビが十分なエサにありつけることになるのですね。
このためには、コケが生えやすいよう酸素の量を増やすなど水質の管理をしたり、コケを生やした流木などを水槽内に入れたり、水槽内の水質に気を付けて微生物のエサになる添加物を適量入れたりという方法をためしてみるといいそうです。
まとめ
せっかく孵化した稚エビが消えてしまうなんてびっくりしますよね。
主な原因は栄養不足で、その背景には水槽内の環境が稚エビたちのエサなどにとって好ましい環境ではないことなどが挙げられるようです。
稚エビの栄養分である微生物や動物プランクトンを増やすため、まずはそれらのエサとなる植物プランクトンを生み出すコケを水槽内に作ることが必要でしょう。
微生物のエサになる市販の添加物などを利用するのも一つの手段ですね。