カネヒラの上手な繁殖方法について
カネヒラは自然下では、琵琶湖以西に生息している淡水魚です。
湖岸に生息しており、移植により全国に分布域が広がっています。
琵琶湖から移植放流されたセタシジミにまじり本種の卵が産み付けられたタテボシがいたためが原因と考えられます。
産卵は「9月~11月」にかけて産卵を行う「秋産卵型」のタナゴで、植物性に偏った雑食性で、主に緑藻や水草を好んで食べます。
カネヒラは大きめのタナゴで14cmですが、泳ぐ領域が広いので、水槽は45cm位あるといいでしょう。
底には黒い砂を入れておくといいでしょう。
カネヒラは二枚貝に産卵します。
11月ころ二枚貝を収集し5月まで保管しておきます。
カネヒラのオスとメスを入れておくと、メスはセタシジミやタテボシなどの二枚貝に卵を産みつけます。
これが産卵期9~10月ですが、この頃は自然界でのカネヒラのオスは貝の周りに縄張りをつくってあまり移動しなくなります。
メスは1か所にまとまっていると考えられます。
この頃、オスの婚姻色が一番見事になります。
メスは産卵管が出てきます。
突然、産卵は行われるので、オスの求愛行動や縄張り争い等が行われたら、産卵も間近です。
カネヒラの繁殖を上手にするには貝の確保も重要です。
貝事体にトラブルがあると、繁殖、産卵もうまくいきません。
貝を移動しないよう固定するようにします。
水温もまた非常に大切です。
淡水魚、つまりカネヒラの様な川の魚の繁殖で重要な事は自然水温、日照時間を自然日長に合わせる事が望ましいです。
必要ならタイマーなどを使って調整することが望ましいです。
カネヒラの繁殖における飼育場の注意点は?
二枚貝の確保(石貝、カタハガイ)および固定をすることです。
カネヒラは貝の中に産卵するので、貝にトラブルが生じたら繁殖は意味をなさなくなります。
飼育下では雌雄1対のカネヒラをおくことが望ましいです。
45cmの水槽では数が多いと限界があります。
稚児も生育しにくいためです。
できるだけ自然化に近い水温や日照時間をキープしましょう。
まとめ
自然の川魚を飼育するには、自然に近い状態に持って行くことが大切ですね。
カネヒラの上手な繁殖方法のベストは自然に近い状態に持って行くという事です。
カネヒラの繁殖には二枚貝の存在も忘れてはいけません。
貝も生き物ですので、その確保キープして9月~11月、産卵した卵は翌年5月ころまで、稚児が浮遊するまでいるわけですからね。
以上のようなことに注意してカネヒラを上手に繁殖させてあげてください。