ヤマトヌマエビが突然全滅するという現象、これはエビを飼い始めて間もない飼い主が遭遇することがある出来事です。
混泳させている他の魚はピンピンと元気にしているのに、エビだけがなぜダメージを受けてしまうのでしょうか。
それには、いくつかの原因が考えられます。
今回は、どのようなときにエビが全滅することがあるのか、その原因に迫ります。
ヤマトヌマエビの全滅の原因とは?
ヤマトヌマエビが全滅する原因として、
- アンモニア・亜硝酸の発生
- 水道水のカルキ抜きが不十分
- 水温が高過ぎる
- 水質の急激な変化
- 水草の残留農薬による被害
などが考えられます。
それぞれに詳しい理由を紹介します。
アンモニア・亜硝酸の発生
濾過が不十分な場合に、アンモニア・亜硝酸の発生が起こります。
ろ過装置がきちんと作動しているか、まず確認をしましょう。
この原因の場合は、濾過の強化によって対策をします。
水道水のカルキ抜きが不十分
水道水には、塩素が含まれています。
塩素は、エビにダメージを与えてしまいます。
このため、水道水に含まれるカルキ(塩素)抜きを行った水を飼育には使用するようにしましょう。
水温が高すぎる
ヤマトヌマエビが生息するには、15~28℃が適温だと言われています。
ヤマトヌマエビは、低温水には耐性が強いのですが、30℃を超える高温には弱いです。
夏場は水温の管理に注意が必要です。
水質の急激な変化
エビは他の魚と比べて水質の変化に敏感な生き物です。
エビを新たに水槽に移しかえるときは、十分に水合わせを行わなければなりません。
また、底床の掃除も水質に大きな変化を与える行為です。
床をひっくり返すと水質が急激に変わります。
エビが水槽内にいる状態で底床をひっくり返す行為は非常に危険です。
エビがいる状態で糞やゴミを取り除きたいときは、プロホースなどの使用をするようにしましょう。
水草の残留農薬による被害
新たに購入した水草を入れてしばらくしてエビが全滅した場合には、この原因の可能性が高いです。
無農薬を謳っている水草でも農薬が含まれていることがあります。
購入の際には、専門のショップの店員さんに、エビに使用できる水草について、聞くのが最も安全な方法です。
エビが元気よく泳いでいる水槽の水草を購入するという方法も良いでしょう。
まとめ
ヤマトヌマエビの全滅の原因は多岐に亘ります。
エビの飼育における注意点を知り、全滅のような悲劇を起こさないように努めたいですね。