カージナルテトラはアマゾン川上流域に生息する小型のカラシン科の熱帯魚です。
熱帯魚一美しいとも言われています。
身体の特徴としては頭部から尾ひれにかけてメタリックブルーのラインが入っており、下半分が赤色をしています。
熱帯魚の生息域は鮮やかな水草や海藻が多いため、保護色として外的から身を護るために鮮やかな色をしているものが多いのです。
しかし同じカージナルテトラでも、色が薄くなるものもいます。
なぜ薄くなるのでしょうか?
その原因は病気かもしれません。
カージナルテトラの色が薄くなる病気がある!?
まず、熱帯魚は夜は色が少し薄くなる性質があります。
これは前述したように、外的から身を護るために身体の色がかわるのです。
しばらくするとまた鮮やかな色に戻りますので、色が戻った場合は心配いりません。
しかし、色が戻らないなら病気を疑って下さい。
人間も体調を崩すと顔色が悪くなったりしますよね?
熱帯魚にも同じようなことが言えます。
カージナルテトラやネオンテトラといった、カラシン科の熱帯魚がかかる特有の病気として「ネオン病」という病気があります。
入荷したばかりの頃に発症しやすい細菌性の病気です。
身体の一部が白くなり、進行すると身体全体が白っぽく変色していきます。
亡くなる確率もかなり高い病気です。
感染力も強いので、発症している個体を見つけたらすぐに別の水槽に隔離してください。
一匹見つけたら、本水槽まるごと薬浴させるという方もいるほどですので、感染を広げないためにはかなりの注意が必要です。
原因はカラムナリス菌という細菌で、長く飼っている個体が発症することは少なく、入荷したばかりのものが細菌を持っていて発症することが多いです。
ですので、購入時のカージナルテトラの身体をしっかり観察することが大切です。
もしネオン病のような症状があるものがいれば、すぐに隔離しましょう。
古く酸化した餌で繁殖しやすいので、新鮮な餌を与えてください。
治療としては、細菌に効く薬を使って薬浴させる他ありません。
しかし亡くなる確率も高いため、残念な結果になってしまう可能性も高いです。
まだ発症していない個体に感染させないことを念頭に、素早い対処が必要です。
まとめ
飼育している数が多いと、なかなか一匹ずつ確認するのは難しいかもしれませんが、感染力の高い病気はいかに他の熱帯魚に感染させないかが大切です。
最悪の場合、飼っているネオンテトラが全滅…ということにもなりかねません。
日頃から熱帯魚の免疫力を高めたり、新鮮な餌を与えたり、適切な水換えを行ったりと、できる範囲での予防策を行いましょう。