カワムツやタナゴは、湖や沼、河川の流れがゆるやかな所に生息しています。
釣りをしているとよく釣れたのを思い出します。
そして、もっともよく捕まえる事が出来た魚、それはヨシノボリです。
これらの魚を捕まえたまま一緒に水槽で飼うことは出来るのでしょうか。
カワムツは成長すると20cmにもなりますし、タナゴも大型のものは15cm程度にはなりますので、ヨシノボリとの体の大きさの比較はクリアしていると言えますが、どれくらいの水槽の大きさになるのでしょう。
混泳させる場合は、隠れ家や水草を入れることを考えると、90cm以上の水槽が必要です。
タナゴは水質が多少悪くても大丈夫ですが、カワムツはキレイな水を好みますので、エアレーションと、ろ過装置は必須です。
自然の中では共存するこの3種類の魚を混泳させる事は一見、問題ないように思われますが、本当に大丈夫でしょうか。
ご説明いたします。
ヨシノボリとカワムツの混泳について
カワムツはオイカワとよく似ていますが、オイカワには体に沢山の横縞がありますが、カワムツは縦縞が1本だけなので見分ける事が出来ます。
カワムツはあまりペットショップでは見かけない魚です。
高温には弱い魚ですので、水槽用クーラーがあると安心です。
ヨシノボリとの混泳は可能ですが、カワムツは動きが早いので、餌をあっという間に食べてしまいます。
底に棲むヨシノボリに餌が回るように気をつけなければなりません。
そして、ヨシノボリの攻撃性対策ですが、ヨシノボリは、時に自分の口にはあきらかに入らないものにも攻撃を仕掛けます。
しかし、カワムツは素早いので、広くて逃げやすい環境で、水草や土管などの身を隠すところを多く設置すれば、なんとか大丈夫です。
ヨシノボリとタナゴの混泳について
タナゴはあまり大きくならないものもいますので、ヨシノボリにねらわれる事もあります。
しかし、条件さえよければ、ヨシノボリとの混泳も可能になります。
タナゴも泳力がヨシノボリよりも上ですので、広ささえあれば、猛スピードで逃げ回れます。
捕食されないという保障はありませんが、広さと隠れ家さえあれば逃げ切れるスピードを持っています。
まとめ
最近昔、タナゴやカワムツがよく釣れた同じ場所で釣りしたのですが、ブルーギルとバラックバスばかりが釣れました。
これからもっとタナゴやカワムツは自然界で探すのが大変になるでしょう。
もしかしたら、昔の日本の状態のような環境は、水槽の中だけになってしまうかもしれません。
3種類を水槽で飼う場合は、出来る限り大きい水槽で飼いましょう。
そして隠れる場所を沢山つくって下さい。
それが難しいようであれば、もとの川に戻しましょう。
命を無駄にしてはいけません。
タナゴの種類の中には、絶滅危惧種に指定されているものもあり、大切にしなければなりません。