プレコを飼育をしていると、ときどき病気に罹ってしまうことがあります。
その都度、早期に発見し適切な治療を施してあげれば問題の無いことが多いのですが、実際には罹る病気も多種多様で、病気に関するしっかりとした知識を有していなければ適切な治療が行えず、大切なプレコを失ってしまうなんてことにもなりかねません。
大切なプレコを長く飼育するために、プレコが病気に罹ってしまう前に病気に関する正しい知識と有効な治療方法をしっかりと覚えておくことが大切です。
治療が難しい腹水病にならないようにする事が大切
腹水病は、プレコが腸内に持っているエロモナス菌という細菌が発生させる症状と言われています。
もともとプレコの腸内にある細菌ですから通常の何も問題の無い状態ではほとんど発症せず、プレコが何らかのストレスを受け、それを原因と免疫力が大きく低下してしまったときにしたときに発症します。
エロモナス菌には運動性エロモナスと非運動性エロモナスの2種類がありますが、いずれの場合でも発症すればプレコに相当なダメージを与えます。
感染した状態をエロモナス感染症と言い、腹水病もその一つです。
腹水病に罹ったプレコは、腹部が膨張し白い糞をするようになります。
同時に食欲が減退し徐々に重篤な症状へと移行していきます。
有効と言われている治療方法は、これに対応する薬(エルバージュエース又はグリーンFゴールド)を使用した薬浴です。
薬浴を行うために、まずは腹水病に罹ったプレコを別水槽に隔離し10日程度の薬浴を行います。
薬浴期間が終了したら治療の効果を確認して継続もしくは終了を判断します。
腹水病はプレコの免疫低下によって発症します。
この免疫低下の原因は水質の悪化、急激な温度変化やストレスなどがあります。
まとめ
プレコが罹る病気はさまざまですが、なかでも腹水病は一旦罹ってしまったは治療するのは困難な病気です。
大切なのは治療ではなく発症させないように未然にしっかりと防いでいくことです。
常日頃から水質が悪化しないようきちんと管理を行い、水換え時も温度が急激に変化してしまわないようにすることが大切です。