プレコの目が飛び出したように見える病気をポップアイといいます。
ポップアイは腹水病などと同じく、エロモナス菌という細菌が発生させる病気です。
エロモナス菌による感染症は、松かさ病や腹水病と同じく早い段階で重篤な症状となる場合が多いので、未然防止と早期の治療が大切です。
ポップアイは水槽の環境が悪化が大きな原因
エロモナス菌による感染症には他に腹水病や赤斑病などがありますが、いずれの感染症も早期の段階で重篤な症状へと移行してしまうことが特徴で、早期の発見、治療が行えなかった場合は、治療が困難になる可能性が大変高い病気です。
エロモナス菌自体は水槽内に普遍的に存在している細菌であるため、そのものの根絶することは大変難しいものですので、原則として発症させない対策が重要となります。
プレコがポップアイを発症してしまう大きな原因は、水質悪化や急激な温度変化だといわれています。
水質悪化については換水回数の不足や濾過器の性能低下が原因のため、適切な換水や濾過器の性能のチェックが大切です。
また、急激な温度変化は、特に換水時に起こることが多いため、換水する際には温度管理をしっかりと行い、急激な温度変化が起こってしまわないよう注意することが大切になります。
とはいえ、上記のような対策をしっかり行っていたにも関わらず、病気というものは期せずして発生してしまうものです。
発症してしまったときにまず大切なのは早期発見です。
それには毎日プレコをよく観察する習慣を持つことが大切でしょう。
それでも発症してしまったら、病気に対応する薬(エルバージュエース又はグリーンFゴールド)を使用した薬浴を行いましょう。
ポップアイに罹ったプレコを別水槽に隔離し10日程度の薬浴を行います。
薬浴期間が終了したら治療の効果を確認して継続もしくは終了を判断します。
まとめ
ある日突然プレコの目が飛び出して、何だかとても弱っているなんて状況は出来ることなら避けたいものです。
そのためには、とにもかくにも水質管理をしっかりと行うこと、そしてプレコのストレスを与えるような急激な温度変化などが無いように注意することが大切です。