プレコを飼育していると、病気になったり怪我をしてしまったりすることがあります。

そのまま自然治癒するようなものであれば、特別に治療を施さなくてよい場合もありますが、大抵の場合は治療しないとプレコは弱ってしまいます。

治療というとすぐに思い浮かぶのは投薬や薬浴などですが、塩浴による治療もまた一般的です。

但し、塩を水に溶かすだけの塩浴は、薬と違って投薬方法の処方箋がある訳でありませんので、濃度や治療期間などを知識としてしっかり覚えておく必要があります。

プレコ 塩浴 濃度

どんな時にプレコを塩浴させればよいの?

プレコがどのような状況になったら塩浴させるのかというと、もちろん病気や怪我のときということになるのですが、では投薬や薬浴とは何が違うのかというと目的が少々違ってきます。

薬による治療は、病気そのもの、怪我そのものを治療することが目的となりますが、塩浴では、トリートメント効果やプレコの体にかかる負担を軽減して体力を保ってあげることなどが主な目的となっています。

塩には、水槽内の病原菌などを消毒し、病原菌が蔓延している状況を改善してプレコの症状が悪化しないようにするトリートメント効果があります。

またプレコに限ったことではありませんが、熱帯魚は必ず体内に塩分(プレコは体内塩分濃度は0.8%程度)を持っており、塩浴を行うと水槽内とプレコの体内塩分濃度が近づくことによってプレコにかかる浸透圧の負担が減り、体力回復の効果があります。

実際に塩浴を行う場合、まず0.5%程度の塩水を作ります。

ですが、もともとプレコは淡水魚ですので、塩分によって水草などが枯れてしまうこともあるため、別の水槽を用意して塩水を作りましょう。

塩水が準備できたらプレコを入れ、薬浴と同じように経過観察を行います。

症状が改善されたらもとの水槽に戻しますが、戻す際は塩分濃度を徐々に下げ、十分塩分濃度が下がった時点で戻しましょう。

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まとめ

塩浴は、特定した病気や怪我ではなくプレコの体力回復やトリートメント効果を目的と考えて行い、病気や怪我に効果が高い治療薬がある場合は、投薬や薬浴を行うなど、状況に応じて使い分けていくことが大切です。

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