ビーシュリンプの繁殖は比較的難易度が低いと言われています。
ビーシュリンプ自体が繁殖能力が旺盛であるためです。
そして、育成自体も難しくなく、また混泳の需要も高いため繁殖に力をいれる方が多いのです。
さて、その繁殖についてですが、抱卵してから孵化するまでの間はどれくらいかかるのでしょうか。
たとえば人間であれば赤ちゃんが生まれるのに約十カ月かかります。
哺乳類である人間と熱帯魚であるビーシュリンプは身体の構造や孵化のリスクが異なりますので、一緒にはできないのですが、ビーシュリンプの孵化は驚くほど速いです。
抱卵してから孵化までどのように進むのか?
そこには自然の「計算」が関係しています。
ビーシュリンプが抱卵してから孵化までの流れ
ビーシュリンプが抱卵してから孵化するまでの期間は、水温によって決定されます。
詳細な計算式は省きますが、63-(水温×1.6)=孵化日数だと言われています。
水温を累計して620度になる、こちらも目安のひとつ。
いずれにせよ生き物の話なので、絶対にこの数字にあてはまるとは言い切れません。
しかし目安のひとつとして心に留めておくとよいでしょう。
あまり水温が低すぎると卵がうまく孵化しない恐れがあります。
ビーシュリンプの繁殖期である春から初夏の水温に合わせ、ビーシュリンプの水槽は25度前後に保つことが良いと言われています。
一般的に、抱卵から孵化まで約3週間~1カ月くらいです。
まとめ
ビーシュリンプは水温によって孵化するまでの期間が決まる生き物です。
これは熱帯魚のみならず、植物にも言えることです。
たとえば春の風物詩である桜は、特定の温度を超えた日数の累計で開花が決まります。
明確な時の概念はなくとも、季節のうつりかわりや温度の変化を私たち以上に敏感に感じ取っているということですね。
ビーシュリンプのメスは抱卵から孵化までの間、身体が弱っています。
水温を急激に変えてしまうとうまく孵化できない恐れがありますので、水温や水質の維持に細心の注意を払いましょう。