コリドラスは飼いやすい、とよく聞きますが、その理由のひとつに体の丈夫さがあります。
ナマズの仲間であるコリドラスは、他の熱帯魚と比較すると病気になりにくいと言われているのです。
しかし、当然ながら「お世話をちょっと忘れても大丈夫」というわけではありません。
汚い水のなかでずっと生活をさせれば、病気にかかりやすくなってしまいます。
丈夫とはいえ、コリドラスが一度病気になってしまうと回復は難しいと言われています。
病気のサインは様々ありますが、外見の変化や奇妙な行動はそのサインのひとつです。
コリドラスを飼っていて、目が充血しているものを見たことはありますか?
充血しているのは病気の一種かもしれません。
今回はコリドラスの充血についてお話します。
コリドラスの目が充血したら要注意!それって「エロモナス病」!?
コリドラスの目が充血していたら、それは「エロモナス病」かもしれません。
エロモナスとは細菌の名前です。
エロモナスが繁殖することで体に異常をきたす病気です。
底に細菌が繁殖しやすいため、底を泳いでいるコリドラスは特にエロモナス細菌に感染しやすいのです。
感染経路は水槽底の砂の汚れなどがあげられます。
また、同じ水槽で魚を飼いすぎるのも、水槽汚染の一因です。
適切な量の熱帯魚を飼うようにしましょう。
エロモナス病の予防は?対策は?
予防するにはまず「水槽を清潔に保つこと」です。
逆に言えば水槽の掃除を怠らなければ、エロモナス菌が繁殖しにくくなり、感染を未然に防ぐことができます。
では、エロモナス病にかかってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
初期状態であれば、水を換えることや掃除をすることで少しずつではありますが回復します。
病気の進行が早い、あるいは症状がひどい場合は、薬浴を行うとよいでしょう。
いきなり強い薬を試すのではなく、最初は弱い薬から使うとよいです。
薬浴や水換えは対策としてあげられることが多いですが、コリドラスは水質の変化に敏感です。
水槽の環境が変化しすぎると適応できなくなる可能性があるため、水換えの量や薬浴の濃度に注意しましょう。
まとめ
予防と対策について紹介しましたが、進行度によっては治療が難しいものもあります。
ですので、深刻な状態になる前に、体の異常に早急に気づいてあげることが大切です。
今回の充血の他にも体がぷかぷかと浮いてしまう、体の色が変わってきているなど、見た目でわかる異常のサインもあります。
そういったサインを見逃さないようにすることが肝要です。