プレコも命あるものですから、体調が悪いこともあります。

人間のように話せるわけではないので、飼い主は、よく観察して体調の変化に気が付いてあげる必要があります。

今回は、そんなプレコの体調の変化でヒレの色に着目し、まとめていきます。

プレコ ヒレ 赤い 白い

プレコのヒレが赤くなる時はどんな時?

これまでに飼っていたプレコのヒレが赤くなったことはあるでしょうか?

実は、この変化にはある病気の兆候を意味しているものなのです。

その病名は、エロモナス病というものになります。

どんな病気かと言いますと、エロモナス菌への感染により発症する感染症の一種であり、感染の報告が多いのですが、発症すると治る可能性が低いことから、不治の病とも言われている厄介な病気です。

エロモナス菌は、世界中の淡水に存在している細菌であり、大きく2種類に分けられます。

1つは、鞭毛を持ち運動することができる運動性エロモナスという種類と、もう一つは鞭毛が無く運動しない非運動性エロモナスという種類になります。

ヒレが赤くなる場合は、運動性エロモナスに感染した際の症状となります。

体表に皮下出血により赤斑が出てきて、症状が重くなると、腹部が赤く変色し、表皮が剥がれ、出血し潰瘍になったり肛門が充血します。

一方で、非運動性エロモナス菌による症状ですが、鱗1枚程度の範囲の充血が初期の症状として見られ、やがて充血の範囲が拡大し、鱗の脱落やその下の真皮が充血し筋肉が露出するといったように症状が進行していきます。

この状態が体に穴が開いたように見えるため別名で穴あき病とも言われています。

なお、いずれの感染においても、治療法としては、薬浴やココア浴、殺菌灯などが有効のようです。

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プレコのヒレが白くなる時はどんな時?

ヒレが赤くなるケースだけでなく、白く変色することも時としてあります。

それは、カラムナリス菌というものに寄生された場合で、尾腐れ病とも呼ばれています。

カラムナリス菌が酵素を出し、寄生されている箇所の組織がその酵素により破壊される病気です。

組織を破壊された箇所は、黄色や乳白色の粘膜に覆われてしまいます。

また、カラムナリス菌の伝染力は非常に強いため、治療は早い段階から実施する事をお勧めします。

治療法としては、隔離した別の水槽での薬浴をお勧めします。

また、もしカラムナリス菌がエラに寄生してしまった場合、エラ腐れ病となり、短時間が命を落とす危険性があります。

その時も考えて、エアレーションも実施し、水槽中の溶存酸素量を増やすことも重要なポイントとなります。

まとめ

今回ご紹介したヒレでの変化は、あくまで魚達が発症する病気の一部となります。

病気によっては、すぐに対処しなければならないケースもありますので、日ごろは魚達の動きもそうですが、見た目にも気を配る事がすぐに病気に気づくポイントとなってくることが言えます。

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