ディズニー映画で一躍有名になった海のお魚といえば『ニモ』ですが、ニモは本名ではありません。
正しくは『カクレクマノミ』。
オレンジ色の小さなお魚・カクレクマノミの産卵直前の兆候となる行動について今回は調べていきたいと思います。
カクレクマノミの産卵直前の行動とは?
カクレクマノミの産卵は、産卵経験のある個体だとペアリングしてから数週間から2~3か月で産卵に足ることもありますが、産卵経験がない個体ですとペアリングしてから数年かかることもあるので気長に行う必要があります。
産卵させるために常に水槽内はキレイにし産卵床を作り、カクレクマノミのペアリングを行います。
そこで『オスがメスのそばで体を震わせる』と相性がお互いに合ったと言うことを意味していますので、産卵に至る可能性が高いと言うことになります。
そして産卵を迎えるカクレクマノミは、次のような行動を起こします。
“産卵床を掃除する”赤ちゃんを迎える準備をするため、産卵床をカクレクマノミは自分の身体や口を使って上手に掃除を始めます。
その様子は、赤ちゃんの誕生を心待ちにしてベビーベットなどを用意している人間と同じ行動ですね。
そして“メスの腹部が明らかに膨らむ”。
毎日観察していれば分かるメスの腹部の変化、プクッと膨れたお腹は近いうちに産卵があると言う証になります。
最後に“メスの肛門から白い突起物が現れる”。
これは産卵管または輸卵管と呼ばれるものでメスの身体(肛門)からこの突起物が出ているのが確認出来たら、そう日のうちもしくは翌日には産まれる可能性が高くなります。
このように、カクレクマノミは産卵に至るまでの行動がとても分かりやすく、変化も見つけやすいのではないかと思います。
とくに産卵床を掃除するあたり、人間に近い行動ですので愛着も湧きます。
ストレスなく産卵に至ることができるように産卵床はあまり手前には置かずに奥の方においてあげると順調に産卵へと誘導できますので、繁殖を考えるときの参考にしてください。
まとめ
今回はカクレクマノミの産卵前の行動について考えてきました。
産卵に至るための準備をカクレクマノミ自身も行うと言う点や、メスの身体の変化などを知ることができましたね。
人間のような行動で産卵の準備をするカクレクマノミの可愛い行動をしっかりと観察して、気長にのんびりと飼育してあげたいですね。