カクレクマノミを飼うことになり、2匹が仲良くたわむれる姿を見たくてペアで購入し飼い始める方も多いと思いますが、実は数日経つとペアがケンカを初めてしまうことがあるようです。
ひどい時には、弱い方が隅に追いやられていたり、ヒレがボロボロになっていたりとかわいそうな状態になることも。
なぜケンカをしてしまうのかというと、そこにはカクレクマノミのちょっと変わった生態が関係していました。
一体どうして、そのような状態になってしまうのでしょうか。
また、改善するためにはどうしたらいいのでしょうか。
なぜカクレクマノミのペアはケンカするのか?
カクレクマノミはなんと、最初は性別のない魚であることをご存知でしょうか。
何匹かグループで飼い始めた場合、メスもオスも、そのグループの中で1匹ずつしかなることができません。
それではどのようにオスやメスが決まるかというと、それはグループ内の強さや体の大きさです。
そのグループの中でも、一番強く大きいものがメスとなり、その次に強く大きいものがオスとなります。
このような特性もあり、まず水槽に何匹かのカクレクマノミを入れた場合、グループ内の順番を決めるためのケンカがおこります。
この時に、体を痙攣させているカクレクマノミもいると思いますが、この痙攣は降参して抵抗しないという意思を表しているものです。
順番が決まり、オスとメスが決まることでペアできます。
ここでケンカが落ち着きそうなのですが、ペアができても今度は強いものが縄張りを確保するために、弱いものを攻撃することがあります。
ペアはペア以外を攻撃するので、グループを一緒に飼育している時には注意が必要です。
それではケンカをさせないようにするためには、どうしたら良いのでしょうか。
2匹だけを水槽に入れた場合、最初ケンカになることがありますが、これは強さの順番を決めているためであり、オス・メスが決まると落ち着くようです。
ペアになったものはペア同士でケンカすることはないので、その後は安心して飼育をすることができます。
それでも、見るに耐えないような状態の時には、一度水槽を分けてあげましょう。
ひどい時には亡くなってしまうこともありますので注意して観察をしましょう。
カクレクマノミはイソギンチャクの付近にいることが多く強いものは、場所を独占しようとしていますので、イソギンチャクなどの小物を活用して弱いものが逃げられるスペースを作ったりするのも一つのケンカを回避する手段です。
まとめ
小さい頃は温厚と言われているカクレクマノミですが、大人になると縄張り意識も強く攻撃的になってくるようです。
カクレクマノミの特性を踏まえて、仲の良いペアリングを目指しましょう。