皆さんは「ビオトープ」という言葉を聞いたことがありますか?
最近流行ってきていますので、中には「聞いたことがある」、「知っている」という方もいることでしょう。
まず、ビオトープとは、ギリシャ語の「bios(生物)」と「topos(場所)」の合成語で、生物が自然な状態で生息している空間のことを意味します。
自然保護のあり方を示すドイツの言葉で、環境保全や野生生物保護を目的として、森林や池を整備したのが始まりとされています。
日本では主にガーデニングの分野で、水辺の生態系を人工的に再現した場所のことを意味しています。
広い庭や周りに自然がなくても、ベランダなどの狭いスペースを利用して、身近に自然体系を作ることができ、生き物を飼うことができます。
さて、このビオトープでのドジョウの飼育ですが、水が濁ってしまうなどの問題点を抱えています。
どのようにすれば良いのでしょうか?
ビオトープでのドジョウ飼育!水の濁りについて!
ドジョウを育てるにあたり、土があったほうが良いし、土は水質をきれいにしてくれるだろう。
そんな思いで、土を投入する人は多いのではないでしょうか?
ところが、ドジョウは土に潜ったり出たりするので、水が濁ってしまいます。
そしていつまでたっても水は濁ったままです。
どうしたら良いのでしょうか?
人工的に作られたビオトープには、基本的に水質浄化機能はありません。
荒木田土(田んぼの土)や赤玉土をビオトープに入れれば、水質が浄化されると思われがちですが、これは大きな間違いなのです。
土にはバクテリアが含まれており、これが水質を浄化してくれるものと勘違いされています。
そもそも荒木田土や赤玉土は、稲や植物を育てることを目的とした栄養満点の土です。
バクテリアも含まれますが、それ以上に水質を悪化させる元となる肥料分が大量に含まれていますので、水質の浄化はのぞめません。
つまり、水質の浄化とは逆に悪化の原因となってしまいます。
美しいビオトープを作りたいのであれば、土ではなく、砂利を敷くのがベストです。
ビオトープの水には、魚の排泄物や落ち葉などから作られる栄養分が含まれていますので、土がなくても水生生物は十分に育ちます。
また、ドジョウが隠れられる土管なども一緒にいれてあげると良いでしょう。
まとめ
土はだめだという驚きの結果となりました。
やはり、せっかくのビオトープが濁っていては、心配になりますよね。
砂利をいれることで、水質が悪化せずにドジョウも飼育出来れば、ドジョウにとっても私たちにとってもハッピーですね!