水槽の水質管理で重要といわれているph。
phの適正範囲を大幅に超えてしまった場合、ディスカスが調子を崩してしまったりするので、水質環境は非常に大事なものとなっています。
まずphとは、熱帯魚に適した弱酸性や中性や弱アルカリ性のことを数値で表したものを「ペーハー」と呼んでいます。
大体ではありますが、弱酸性はph6.0~6.5、中性はph6.5~7.5、弱アルカリ性はph7.5~8.0です。
ディスカスの飼育では昔からph6.5の弱酸性が理想とされています。
ph7.5以上の弱アルカリ性で飼育をすると、体色が薄くなり、体表も艶が無くなってしまう状態になります。
phのはかり方はデジタル式、液体試薬、試験紙など様々のものがあるので、使ってみてどれが使いやすいか選びましょう。
ディスカスに起こるphショック!その症状とは?
phショックとは、異常に泳ぎ回ったり、エラの動きが早くなったりする症状です。
最も起こりやすいのはディスカスを水槽から水槽へ移す際や、ショップから購入してきて水槽に移す際です。
今までいたお店の水槽の水とお迎えする水槽の水が大幅に異なっている場合、そのまま入れてしまうとphショックを起こしてしまいます。
phショックを起こさないためには、水を少しずつ馴染ませる水合わせという作業が重要となります。
水合わせとは袋のまま30分ほど水槽に浮かべ、徐々に水槽の水と合わせていく方法です。
熱帯魚を飼っている人が必ず最初に行う重要な作業です。
もし、不注意によりphショックが起きてしまった場合には、すぐにph6.5程度の弱酸性に戻してあげてください。
グリーンFゴールドでの感染症予防や粘膜保護成分を含む調整剤を入れて、様子を見ると改善していきます。
phを上げたい時は、石や砂利などを敷くと弱アルカリ性に安定します。
反対にphを下げたい時は底床材にソイルを使えば簡単に弱酸性になります。
流木を置いたりするのも効果的です。
まとめ
ディスカスは非常にストレスを感じやすい熱帯魚で、臆病と言われています。
phショックは飼い主である私たちが気を付けていれば防げる症状です。
ディスカスが住んでいた環境にできるだけ近づけ、なるだけストレスを与えない生活をさせてあげましょう。