西日本の河川には自然に生息しているオイカワですが、繁殖期に雄が見せる婚姻色の美しさから観賞用として飼育されることも多くなりました。
水槽で飼育するのが一般的ですが、土地に余裕がある方は庭の池で飼育をしたい方もいらっしゃるかと思います。
今回はオイカワの池での飼育の方法につてご紹介します。
オイカワの池での飼育方法
川魚であるオイカワを池で飼うにあたり、まずは河川でのオイカワの生態を知っておかなければいけません。
河川と池での大きな違いは水流の有無ではないでしょうか。
池とは本来くぼ地に水がたまったものを指すため、水流がありません。
オイカワは遊泳力が高く水流に乗って泳ぎます。
庭の池で飼うとなると、遊泳力をカバーできる広さと河川に似た水流が必要になります。
また、オイカワは水質悪化と酸欠に弱い淡水魚です。
水質管理のためのろ過装置はオイカワに限らず池で魚を飼育する際には必須になるでしょう。
エアレーションもしっかりと行えるよう設備を整え、酸素が不足しないようにエアポンプの設置も必要です。
水質をきれいに保つために定期的に水の入れ替えを行えるよう排水ポンプの設置や、雨水がたまり池の水があふれないようアッパーフローリリーフの設置も必要になるかと思います。
あふれた水にオイカワがいると水が引き始めた時に池に戻れなくなってそのまま亡くなってしまう危険性があります。
アッパーフローリリーフとは池の真ん中にパイプのような筒を立てて、水面がパイプの口を超えるとパイプから溢れる水を排水してくれる装置です。
水の交換も一度にたくさんの新水を入れてしまうと病気になる危険性がありますので、十分なろ過装置の設置を行い、大量の水の交換をしなくても済むようにします。
餌の与えすぎも水質を悪く水温管理も大切です。
夏場の直射日光の当たる時間は2~3時間程度に抑え、水温が30℃を超えないようにしましょう。
まとめ
庭の池でオイカワを飼うというのは夢がありますが、大掛かりな準備と管理が必要になってきます。
無理のない飼育を行いましょう。