カクレクマノミをペアで飼育していると、産卵して稚魚が孵化することがあります。
カクレクマノミを育てたことがある方でも、稚魚と大人のカクレクマノミとは大きさも全く違うため、育て方も餌も異なってきますので注意が必要です。
稚魚を育てたいと思う方はもちろんですが、カクレクマノミを飼っている方も稚魚が孵化する可能性がありますので、育て方や餌を事前に知っておきましょう。
それではどんな育て方をし、どんな餌を与えるのが良いのでしょうか。
カクレクマノミの稚魚の育て方とは?
カクレクマノミの稚魚は、孵化したばかりの頃は2〜3mmほどの大きさです。
まずは親の水槽から、稚魚を別の水槽に移しましょう。
稚魚は小さく、ちょっとした水流でもダメージを受けてしまうので、慎重に移動させてください。
その際、網を使用すると傷つけてしまうので、プラケースなどを使いましょう。
周りの水とゆっくりと一緒にすくい、移す時にはひっくり返すよう入れるのではなく、ある程度先に水を準備しておき、その水に馴染ませるように移してあげてください。
ちょっとした動作ですが、稚魚を守るための大切なポイントです。
水温を保つためにヒーターが必要ですが、小さな入れ物だと水温の変化が激しく、負担がかかってしまうので、親のカクレクマノミを育てている方は、親の水槽に稚魚の入ったプレケースを浮かべるようにして、一緒に水温を調節するのも一つの手です。
親の水槽が無い方は、大きめのタライなどに温度調節をした水をはり、そこに稚魚の入ったプラケースを浮かべて水温を保ちます。
フィルターのない小さな入れ物で飼育する場合は、水質を保つのが難しいので水の交換を1日に2回程度行いましょう。
スポイトでゴミを取り除く時にも、水流が起こらないように気をつけてください。
また、酸素を供給するエアポンプやエアストーンも必要ですが、こちらも水流に気をつけて設置をしてください。
水温も水質も一気に変化すると稚魚に負担を与えてしまいますので、急激な変化がないように注意してあげてください。
カクレクマノミの稚魚の餌は?
稚魚はまだ視力が弱いため、動いているものしか食べないと言われています。
生まれたての時には、ワムシを1日に2・3回あげてください。
8日目以降からブラインシュリンプや乾燥餌を与え始めましょう。
また、水槽の照明をつけておくことで、視力の弱い稚魚が餌を食べやすい環境となります。
生存の確率が高くなるポイントです。
まとめ
稚魚は小さいくデリケートなので、水流や環境には十分注意してあげてください。
細かいことばかりですが、稚魚が住みやすいように水質を維持してあげることが、難しい飼育を成功させる秘訣です。
多くの稚魚を元気な大人のカクレクマノミに成長させましょう。