飼っているカクレクマノミが産卵して稚魚が孵化した時、最初に直面する問題は、この孵化したばかりの稚魚をどうやって水槽に移動させるかです。

カクレクマノミは一度の産卵で何百もの卵を産み、また一度にたくさんの数の卵が孵化します。

孵化後は、1匹が2〜3mmほどの大きさの稚魚を、すぐに別の水槽に移して飼育をする必要があるため、移すと言っても簡単な作業ではありません。

また、孵化後の稚魚はかなりデリケートなため、そのすくい方にも注意が必要となります。

すくい方一つで、その後の生存できる数も変わってくるので、正しいすくい方をマスターしておきましょう。

カクレクマノミ 稚魚 すくい方

カクレクマノミの稚魚の正しいすくい方とは?

まず、カクレクマノミの稚魚について一番気をつけておきたいのが、水流に弱いという点です。

2〜3mmしかない大きさの魚に、水流がぶつかればダメージが大きいです。

ここで多くの稚魚が亡くなってしまうので、慎重に取り扱いましょう。

稚魚をすくう道具についてですが、網は絶対に使ってはいけません。

網を使うと稚魚に傷をつけてしまいます。

プラケースなどの小さなカップを使ってください。

容器はなんでも良いですので、すくいやすい小さな入れ物を用意しましょう。

重要なすくう時の動作としては、絶対に水流をおこさないように注意しましょう。

水流ですくうというよりは、稚魚が自らカップの中に入ってくるようにしてすくいます。

カップに入った稚魚を移す時にも、一気に流し入れるのではなく、あらかじめ稚魚を移す水槽に稚魚用の水を入れて準備しておき、その水になじませるように移します。

一度にすくいとるよりは、少しづつ丁寧に移してあげる方が稚魚への負担が少なくなります。

時間はかかりますが、ゆっくり確実に移しましょう。

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無数にいる稚魚を全てすくうことは、おそらく難しいと思います。

すくうのが可能な範囲内で、移動させてあげてください。

稚魚が自らカップに入るように待っていても、なかなか入ってこないこともあると思います。

そんな時には、懐中電灯などの光るものを準備しましょう。

実はカクレクマノミの稚魚には、光に寄って来るという習性があります。

その習性を利用し、カップの方に光を当てておくことで、稚魚をカップに入ってくるように誘導することができます。

事前に懐中電灯などの光を当てられるものも準備しておきましょう。

まとめ

「なぜか稚魚が上手く育たない」という方もすくい方を見直してみると、意外な所に問題点があるかもしれません。

“すくう”という一見簡単な動作ですが、丁寧に行うことで多くの稚魚の生存の確率も上がります。

ぜひ、見直して見てください。

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