切っても切っても、切った数だけ同じ遺伝子情報を持った個体を増やすことができるプラナリアという生き物をご存知でしょうか。
その再生能力の高さから寿命がないともいわれ、医療の現場からも注目されている生き物です。
しかし実際のプラナリアは、確かに再生能力こそ高いものの、水質の変化や悪化に弱く、汚れた水の中では生きていくことができません。
そしてプラナリアを適切な環境で飼育しないと、共食いを始めてしまうこともあるのです。
では、このプラナリアの共食いを防ぐにはどのようなことに注意が必要なのでしょうか。
プラナリアの共食いを防ぐには?
プラナリアは自然界では、普段、水生昆虫やエビの赤ちゃんである稚エビを食べて生きている雑食性の生き物です。
つまり基本的にはなんでも食べることができるので、肉食性であるともいえます。
この点が、プラナリアの共食いの原因になってしまう最大の弱点です。
例えば、家でプラナリアを飼育した場合、しっかりと餌を与えないと、食欲旺盛な個体が、別の個体を餌として食べてしまうことがあるのです。
ですから、プラナリアの共食いを防ぐには、まず適切な大きさのケースや水槽でプラナリアを飼育することが大切です。
狭いところに数多く飼育してしまうと、共食いの原因になります。
そして、隠れ家となる小石や石を設置すること。
さらに、毎日餌を与えて空腹にならないように気を付けてあげることです。
プラナリアは満腹の場合は、餌に見向きもしなくなるのでしっかりと観察して見極めましょう。
さらに日々プラナリアを観察する中で、食欲旺盛な個体には注意を払い、もし共食いしてしまうような様子があれば別の容器で飼育することも考えなければなりません。
食欲旺盛な個体は、自分より体の小さな個体を襲ってしまったり、さらに怪我をしていたり傷がついている個体を餌として認識してしまう可能性があるので気を付けてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
プラナリアは個性的な生き物ですから、その見た目の愛らしさに油断していると共食いをしてしまう可能性があります。
綺麗な環境で、しっかりと餌を与え毎日観察するようにしてあげることが大切です。