本州から九州までの各地沿岸に分布しているソラスズメダイは、青色と黄色の美しい体を持つ熱帯魚です。
ソラスズメダイ属のなかでも温帯に適応するため飼育しやすいことで知られています。
ここでは、ソラスズメダイの飼育方法やオススメの餌についてご紹介します。
ソラスズメダイの飼育方法について
ソラスズメダイが幼魚の内は小さな水槽でも飼育することができますが、比較的縄張り意識の強いソラスズメダイにとっては好ましくありません。
また、ほかの種類の魚と混泳させる場合においても初めから大きさのある水槽を用意することをお勧めします。
ソラスズメダイの成長や違う種との混泳などから、少なくとも60センチメートル以上の水槽が理想的でしょう。
ソラスズメダイをはじめとする熱帯魚飼育の大切なポイントは水温の安定です。
ソラスズメダイの飼育時の水温は、23~26℃とほかの熱帯性海水魚とおなじで問題ありません。
ただ、日本沿岸に生息しているソラスズメダイは温帯の環境に生息しているため、磯などで採集した個体は多少低めの23℃前後で飼育することも良いでしょう。
安定しない水温の変化は、ソラスズメダイにストレスを与えます。
そのため、水槽用クーラーやヒーターを用いて水温の安定を心掛けましょう。
水質を維持する濾過槽は、上部濾過槽がソラスズメダイの飼育に適しています。
もちろん、外部濾過槽も便利ではありますが、酸欠を招くケースがあるため控えた方が良いでしょう。
また、サンゴ岩やライブロックの活用もお勧めです。
水槽内を立体的に見栄え良くするだけでなく、ソラスズメダイが縄張りを主張する場所としても役立ちます。
オススメのソラスズメダイの餌
ソラスズメダイは雑食性で海中では主にプランクトンと一部の藻類を食べています。
飼育時の餌に特殊性は必要なく、一般的な配合飼料で問題ありません。
同時に藻類分の補給として、食物魚類用の配合飼料を加えると良いでしょう。
まとめ
ここまで、ソラスズメダイの飼育方法やオススメの餌についてご紹介してきました。
熱帯魚の飼育といってもソラスズメダイは飼いやすい種類といえるでしょう。
もちろん、水温や水槽の大きさなど配慮することはありますが、特別な餌の必要性もないため、熱帯魚の初心者にはオススメの魚です。