ディスカスは、今では品種の改良が重ねられ、主に東南アジアで繁殖(養殖)した個体が、数多く日本に入ってきて、たくさん国内で飼育されている様です。
ディスカスの愛好者達は、たいていの場合、経験を重ねて自宅水槽で繁殖を重ねていると聞いています。
ディスカスの幼魚を育てることについて調べます。
目次
ディスカスの幼魚を飼育する
水槽
成魚ディスカスに適した水槽は、90cm以上ですが、余裕があるなら稚魚の時期を60cmほどの水槽で飼育し、段階的に水槽を大きくしていき、最終的に90cm以上の水槽に移し替えても良い様です。
60cmの水槽であれば、幼魚を15匹前後飼育することができるそうです。
水槽内の環境
稚魚の飼育は、基本は水槽の底に何も敷かないで良いそうです。
幼魚は、よく餌を食べ、よくフンをしてすぐに大きくなる様ですので、手入れ(清掃など)が楽な様にしておくのが良いということです。
- ヒーター
必須で、幼魚の飼育では、30℃~32℃と高めの温度設定にしている飼育者が多く、そうすることによって、成長を速め、早く成魚に育て上げることができるということです。
- 投げ込み式フィルター
一般的に「投げ込み式フィルター」と呼ばれる、直接、水槽に沈めて水をきれいにする装置は必要の様です。
- エアストーン
セラミックなどでできた円筒型の石から酸素の泡が出るもので、強い力のぶくぶくが出ても、水槽の中で安定する重さがあるものの様です。
- ろ過装置
幼魚の時期は、よく餌を食べ、よくフンをするので、水槽の掃除は必須の様ですが、ろ過装置の設置も必要で、装置の働きを最大限発揮させることが大切だということです。
ろ過装置は、一般的に水槽の上に置くことが多い様ですが、ろ過された水で水槽内に水の流れができすぎると、個体にとって良い環境とはいえなくなってしまう様です。
さらには、密閉式のろ過装置では、目詰まりを起こしやすいそうですから、水流を和らげる工夫と、アンモニアと亜硝酸の数値の監視が必要になるそうです。
- 水質
野生のディスカスは、特に水の質には敏感で、大変管理が難しいといわれる様ですが、飼育用に出回っている個体は、改良されたものが多く、あまり神経質にならなくても、良さそうです。
おおむね、pH6.0~pH7.0に保つことが目安になる様です。
幼魚の餌やり
餌について
ディスカスの幼魚に適した餌は、「ディスカスハンバーグ」と「アカムシ」が主流といわれています。
時に、幼魚の食べ振りを見て、「配合飼料」を与えてみるのは良い様です。
ディスカスハンバーグ
ディスカスを飼育する場合では、ディスカスが喜んで食べるという点で欠かせない餌といえる様です。
ディスカスのどの成長段階からでも与えることができるというメリットがある様です。
原材料の基本に「牛のハツ」を使用しているせいか、水の汚れる頻度が高いので、少なくても1週間に1度は、水換えを意識するのが良いそうです。
ディスカスハンバーグは、水ミミズの発生の原因になる様なので、水質の管理は、絶対的作業になるということです。
アカムシ
ディスカスが喜んで食べる餌の1つの様です。
ディスカスハンバーグと合わせて与えることで、餌に困る(悩む)ことはなさそうです。
アカムシは、「乾燥タイプ」、「冷凍タイプ」、「生餌タイプ」の3種類が出回っている様ですが、どれも保存する時には、時として、家族の賛成が必要かも知れません。
アカムシには、雑菌(細菌など)が付いている場合がある様ですが、個体はお構いなく良く食べてくれるそうです。
ただし、消化があまり良くないことは知られている様です。
配合飼料
ディスカスの成長に欠かせない栄養素がまんべんなく入っているディスカスのための「人工飼料」だそうです。
個体によって好き嫌いが分かれる様で、与えても食べてくれない個体では、成長が遅く(鈍く)、配合飼料だけでは、大きく成長することは望めないそうです。
ディスカスの幼魚に与える餌の回数
幼魚の時期は、いわゆる「育ち盛り」の時期です。
飼育者は、それを踏まえて餌やりをしなければならないそうです。
餌やりの回数は、一般の飼育者と、そうでない飼育者では違いがある様です。
その効果は、成魚に育った時の個体の大きさに現れるといわれています。
一般の飼育者では、おおむね1日3回~4回が平均的な回数で、ディスカスの専門店や、ディスカスをいつでも飼育できる環境にある飼育者は、おおむね1日7回~8回が平均的な回数だそうです。
まとめ
ディスカスの幼魚期は、ディスカスの食べ盛りの時期でした。
水温を成魚飼育よりも少し高めの30℃~32℃に設定した上で、「ディスカスハンバーグ」と「アカムシ」を与えます。
この2種類は個体が喜んで食べる様ですが、ディスカス用に配合された「人工飼料」に移行しても、食べ振りが変わらなければ与え続けても良いそうですが、調べによると、やはり、「ディスカスハンバーグ」と「アカムシ」の方がよく食べてくれるという飼育者の声が多く、「人工飼料」は、人気がないことが分かりました。
実は、おやつ程度に与える飼育者も多い様です。
ディスカスの餌やりの回数では、個体をいつも観察できる飼育者であれば7~8回、一般飼育者では、どう頑張っても1日に3回~4回と、飼育者の生活サイクルにも影響を受ける様でした。