タナゴ属の中でも、大きく豊満なイメージのカネヒラ。
繁殖期の色が鮮やかで泳遊力が強いことから、アクアリウム映えし、飼育を求めるファンが多い魚です。
では、カネヒラの室内飼育は難しいのでしょうか。
デリケートなタナゴに比べると水質悪化に耐え病気にかかりにくいので飼いやすいと言われています。
そんなカネヒラの飼育に必要な条件と注意点についてご紹介します。
カネヒラの飼育条件とは?
カネヒラは、通常は銀白色の体長15cmにもなる魚ですが、繁殖期にオスは青緑色のボディとピンクのヒレがまるで虹のように輝きます。
秋頃に入手するとすぐにその現象を楽しむことができます。
カネヒラはもともと元気が良く、よく動く魚なので、大きめの水槽をお勧めします。
スペースがあれば、40cm以上が好ましいです。
大きい水槽では、カネヒラ特有の美しい体もより映えて見えます。
水温はタナゴ同様、20°〜25°を好みます。
通常草食性なので、エサは水藻や底石の藻を食べています。
好物はオオカナダモ、室内飼育では人工餌を食べます。
エサを与える頻度は、冬以外は1日2〜3回、行動が緩くなる冬場は1日に1回が目安です。
カネヒラは水質が悪化しても比較的強く、バクテリアによる感染から病気になりにくい、とされています。
月1〜2度30%づつの水換えをすれば、さほど心配せずに飼育ができます。
カネヒラの飼育についての注意点は?
カネヒラはとにかく元気でケンカしやすい性格から小さい水槽で多くを飼うには適していません。
また、バクテリア感染や病気には強い種ですが、ケンカや遊泳中に怪我をすればたちまち傷から感染してしまいます。
縄張り争いを避けるように遊泳スペースや飼育数に注意しましょう。
また、カネヒラは豊富な酸素が必要です。
酸欠には非常に弱いので水藻やエアーポンプが必要です。
餌やりに関しては、食べ切る量を与えます。
余った餌で水質を悪化させないようにします。
逆に餌が足りないと水藻を食べ尽くしてまいますので、人工餌を適宜に与えるようにします。
まとめ
観賞用淡水魚として人気があるカネヒラです。
病気に強いことは、飼育においては重要ポイント。
飼いやすい、となればますます飼育意欲が増しますね。
寿命は最高4年ほど。
大切に世話をしてあげて美しい姿を長く楽しみましょう。