婚姻色という言葉をご存知でしょうか。
「こんいんしょく」と読んで、魚類や爬虫類、両生類に現れます。
現れる時期は、繁殖期です。
繁殖期になると、魚だけではなく、動物は求愛をし、卵を産む種類は産卵を行います。
字の通り、繁殖を行う時期を指しているのですね。
婚姻色とは、体の色などが変わる現象で、魚類の婚姻色は派手な色になる場合が多い事が特徴です。
婚姻色がでてくる魚は淡水魚が多く、ウグイもその中に含まれます。
オス、メスが同じ色になるかといえば、そうではない場合もあり、オスだけが変化をする例もあります。
ちなみに、ウグイの場合はオスもメスも現れます。
婚姻色になると、変化がとても大きく、思わず驚いてしまうような魚もいます。
それでは、ウグイの場合はどうなのでしょうか。
時期的にはいつ頃になると婚姻色があらわれはじめるのでしょうか。
ウグイの婚姻色!時期は?
ウグイの婚姻色が現れるのは3月~6月頃です。
繁殖期がこの時期という事ですね。
この時期の事を「すり」と呼びます。
ウグイの場合はオスもメスも婚姻色を示します。
ウグイの婚姻色は鮮やかな事で知られ、とても美しいです。
体の色はオレンジ色となり、頭部、背には白点があらわれます。
こちらは「追星」と呼ばれています。
ちなみに、美しいオレンジ色になる事から、アカウオと呼ばれる事もあります。
ウグイは普段は体の色が銀白色ですから、あまり特徴のない魚だと思われがちです。
しかし、婚姻色の美しさはとても有名で、淡水魚の中でもその美しさは一位、二位を争う程だとも言われています。
飼育をしている時には、その美しさをじっくりと観察できるので、是非観察をしてあげてほしいと思います。
さらに、ウグイは群れを成す事があります。
とても美しい婚姻色のウグイが群れを成して泳いでいる姿は、本当に感動してしまう美しさです。
しかし、ウグイは60㎝程度の水槽で飼育できる数の目安は3~4匹だといわれています。
自宅で飼育をしていると、なかなか群れを成すウグイを見る事は難しいかもしれませんね。
群れを成すウグイをじっくりと観察したいという方には、水族館をオススメします。
しかも、淡水魚が主役の水族館も存在しています。
淡水魚マニアという方には是非ともオススメしたい水族館ですね。
まとめ
自然界に住んでいる生き物は時に不思議な現象を生み出すのですね。
私たち人間は、時期によって体の色が変化するという事は一切ないので、なんだか婚姻色のある生き物が羨ましいような気さえしてきます。
体の色が変化してしまうなんて、本当に不思議な現象ですよね。