アメフラシは毒性が高い物質を放出することから捕獲したり食べたりすることは好ましくないとされている生きものですが、そんなアメフラシには種類があるといわれているんです。
そこで今回はアメフラシの種類のまとめについてご紹介したいと思います。
アメフラシとは?
アメフラシはウミウシと同じ軟体生物で、後鰓亜綱の無楯目類という殻を持たないけれど貝類の仲間でもあるんです。
アメフラシは、見た目は貝殻は見えませんが背中の内部には硬い軟骨のようなものがありそれは貝殻が退化した証拠だといわれています。
名前の由来
アメフラシがどうしてそのような名前で呼ばれるようになったかというと、アメフラシに近づいてくる天敵を追い払うためアメフラシを食べたくなくなるといわれるフェコエリスロビリンとアプリシオビオリンという成分を含む紫色の物質を放出するのですが、その様子が雨雲のようであることからアメフラシという名前が付けられてようです。
また、アメフラシの産卵の時期が6月の梅雨の季節でその時期になると大量のアメフラシが岩場に集まることもアメフラシという名前の由来なるといわれているんです。
アメフラシの種類
アメフラシの仲間にはウミウシがいますが、両方とも同じような殻を持たない貝の仲間として知られています。
アメフラシとウミウシの違いはアメフラシが茶褐色で地味な色目に対してウミウシは色鮮やかな体色としているといわれているんです。
またアメフラシが海藻類などの植物性のものを餌とするのに対してウミウシは動物性のものを餌とするようです。
アメフラシの科の種類
アメフラシにはウツセミガイ科とアメフラシ科の二つの科に分かれていてそれぞれ体の色や性質などが違うといわれています。
アメフラシ科をさらに細かく分類すると、アメフラシ属という多くの種類があるといわれているようです。
- アメフラシ属
トゲアメフラシインド洋や太平洋、地中海などに生息するといわれ体色は緑っぽい茶褐色と緑の青の斑点があり、体長は5㎝から10cm、外套部分はトゲに覆われていているといわれています。
- タツナミガイ属
タツナミガイインド洋に生息、背中の後部は体内にある大きく石灰化した貝殻で円盤のような形になっていて緑色と茶色の斑点模様があり時々変色するといわれています。
その他には、
- ビワガタナメクジ属:ビワナメクジ
- フウセンウミウシ属:フウセンウミウシ
- ウミナメクジ属:ウミナメクジ
- スカシウミナメクジ属:スカシウミナメクジ
- クサモチアメフラシ属:クサモチアメフラシ
- クロスジアメフラシ属:クロスジアメフラシ・ホソスジアメフラシなど
アメフラシだけでも少しずつ生態や生息地、体型などの種類があるようです。
まとめ
アメフラシの種類のまとめについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
アメフラシとウミウシは見た目から間違われることが多く、地方によってはアメフラシのことをウミウシと呼ぶ地域もあるようなんですね。
また、アメフラシは一種類だと思っていた人も多いようですが、アメフラシにも科や属などと細かく分かれており、生息地や生態、性質、大きさなど少しずつ違ったところがあることがわかりました。