アフリカンランプアイはグッピーやネオンテトラなどの丈夫な品種と並び『パイロットフィッシュ』と呼ばれることもあります。
パイロットフィッシュとは水槽内の環境を良い方向へ先導していく水先案内人(Pilot:パイロット)と同義で生物濾過がまだ機能していない、水槽立ち上げ期に活躍します。
水質汚染の原因であるアンモニアや亜硝酸イオン、硝酸イオンは本来水中のバクテリアにより低害化、無害化されますが、立ち上げ直後の水槽内にはそのバクテリアが定着していません。
その状態では弱い個体は生きていけませし、有害なアンモニアが溜まってしまうので水換えをしなくてはなりません。
そこで少量のパイロットフィッシュを入れてバクテリアを繁殖させるというわけです。
ある程度丈夫な個体であればどんな品種でもよいのですが、いきなり高価な品種を投入して失敗してしまっては精神的にも経済的にもダメージが大きいのも事実です。
パイロットフィッシュは先に挙げたグッピーやテトラ系の他にも丈夫で有名な『アカヒレ』が使われることも多いです。
飼育者の好みで色々選んでみましょう。
アフリカンランプアイの性別鑑定
基本的にアフリカンランプアイの雄雌の見分け方は『ヒレの形』で見分けます。
しかし、アフリカンランプアイは小型魚のため稚魚のうちは性別を判別するのが難しいとされてます。
その理由は、体長も小さく雄雌を見分けるポイントとなるヒレの形を判別しずらいことにあります。
成魚になるとオスは背びれと尾びれが『長方形若しくはひし形で細長く』メスは背びれと尾びれが『丸みを帯びた楕円形若しくは花びら』状になるため目視での確認が容易になります。
稚魚のうちは成魚に見られる特徴が形成されきっていないため、体長が3cmくらいになる成魚期まで判別するのは時期尚早と言えます。
アフリカンランプアイのオスとメスの特徴
前述のようにヒレの形で判別が可能なアフリカンランプアイですが、もともと体長が小さな品種なので判別に慣れるまでコツがいります。
複数飼育なら1匹だけを交互に比較するのではなく2~3匹まとめてみると違いが分かりやすくなるそうです。
また、ヒレの形状以外にもオスのヒレは黄色みかかったオレンジ色に染まり、ヒレの外縁部が薄い青色に発色します。
それに対してメスのヒレはほとんど透明なのでそこでも区別が可能です。
まとめ
アフリカンランプアイのオスメス判別はヒレの形状と色で見分けることが出来る事が分かりました。
しかし孵化後間もない状態から体長が2cm前後の稚魚の期間に判別することは難しく、正確に見分けるには成長を待った方がいいということも分かりました。
群泳を想定しての飼育がメインとなるアフリカンランプアイですが、繁殖を考慮して複数匹購入した場合はメスオスの比率は気になるところですね。
確率的にメスオスどちらかしか居ないというような、極端な偏りは確率的に少ないですがバランスを考えると判別法を分かっていた方が飼育者として有利ですね。