ネオンテトラをはじめとする熱帯魚がかかりやすい病気の1つに「白点病」という病気があります。
その白点病に効果的な薬浴として有名なのが「メチレンブルー」と呼ばれる薬です。
今回は、白点病の治療法としてよく使用される「メチレンブルー」の効果とその使い方についてご紹介します。
白点病の治療法!メチレンブルーについて!
メチレンブルーの期待できる効果
白点病はウオノカイセンチュウという寄生虫がネオンテトラの体に寄生する病気で、代表的な症状として体のあちこちに白い斑点が発生します。
白点病にかかったネオンテトラは、体表のかゆみによる免疫力の低下や、呼吸困難を起こしてしまう危険性があります。
メチレンブルーには、その白点病の原因であるウオノカイセンチュウを退治する効果が期待できます。
使用にはタイミングが重要
白点病の治療にメチレンブルーを使用する場合、薬浴のタイミングが非常に大切になります。
なぜなら、白点病の原因であるウオノカイセンチュウにはサイクルがあり、薬物が効かない時期があるからです。
ウオノカイセンチュウは、ネオンテトラの体表に潜んでいる時期と、大人になりネオンテトラから離れた時期は薬物への耐性が強くなります。
そのため、この時期にメチレンブルーで薬浴してもあまり効果は期待できません。
メチレンブルーが効果的になるは、ウオノカイセンチュウがネオンテトラの体を離れてすぐの“大人になるまでの間”と、生まれたばかりで“ネオンテトラに寄生する前の子供”のタイミングです。
メチレンブルーによる薬浴の方法
メチレンブルーによる薬浴は白点病にかかったネオンテトラを隔離した状態で行いましょう。
水草や他の生き物がいる状態で行うと、それらに有害になる場合があります。
メチレンブルーの効果は3~6日程度続くと言われています。
そのためネオンテトラの治療時には、メチレンブルーの効果を保つため、最初の投薬から3~5日後に再びメチレンブルーを投薬する必要があります。
また、メチレンブルーの投薬時に水槽の水を1/3程度入れ替えると、薬浴の効果がより期待できます。
これはウオノカイセンチュウのサイクルと関係しており、ウオノカイセンチュウは5~7日程度で「寄生→離脱→増殖→寄生」を繰り返します。
薬浴のタイミングで水の入れ替えることで、メチレンブルーによって退治したウオノカイセンチュウを取り除き、余計な増殖を防止します。
ネオンテトラの状況を見ながら、メチレンブルーの薬浴と水の入れ替えを繰り返し、白点病の原因であるウオノカイセンチュウを退治してあげましょう。
まとめ
今回は白点病の治療法である、メチレンブルーの効果と使い方についてご紹介しました!
単純にメチレンブルーで薬浴させればいいわけではなく、薬浴させるタイミングや繰り返しの投薬が大切です。
ネオンテトラに早く元気になってもらうためにも、きちんと治療してあげられると良いですね。