ビーシュリンプがなかなか産卵してくれない。
繁殖をしているとぶつかる壁です。
メスが抱卵をしてもその後の経過がうまくいかずに、メスが卵を手放してしまう、つまり脱卵してしまうこともしばしばあります。
生き物ですからなんでもうまくいくわけにはいかないですが、そこには少なからず原因があるはずです。
どうして産卵がうまくいかないのか?
その原因が特定し、対策も合わせてチェックしておきましょう。
ビーシュリンプが脱卵する原因は水質にあった!?
脱卵とは、ビーシュリンプが脱皮などの理由から抱卵した卵を手放すことを言います。
ビーシュリンプの抱卵は一度に30個ほどと言われていますが、2、3日で大半が脱卵してしまった、という話も聞きます。
いったい原因はどこにあるのでしょうか。
脱卵してしまう理由はいくつかあります。
そのメスにとってはじめての抱卵であれば失敗するリスクは高くなっていますし、個体そのものが脱卵しやすいという可能性もあります。
しかし、個体の問題を抜きにすれば、主な理由は抱卵後の水質です。
水質が不安定だと脱卵しやすくなってしまうのです。
対策としては水質の維持になります。
水質が悪化しないよう普段以上に配慮する必要があります。
しかし、ただ水槽をキレイにすることが水質の維持にはつながりません。
水換えの量を少しずつにする、時間をかけてじっくりと行うなど「できるだけ今生活している環境を変えない」ことを念頭に、ケアを行うと良いでしょう。
個体への過度な干渉は厳禁です。
まとめ
ビーシュリンプの脱卵はけっして珍しいことではありません。
すべての卵を無事に孵してあげることはほぼ不可能に近い難易度であり、抱卵後の脱皮は必ずしも悪いことではないため、予防できるものではないのです。
繁殖とはある意味でさまざまな幸運が積み重なった結果と言えるでしょう。
しかし、私たちで操作できる幸運もあります。
繁殖のための最高の舞台を用意してあげる。
そのための水質の管理が私たちにできる最大限のお手伝いなのです。