熱帯魚の王様と言われているほど、人気のディスカスですが、飼育が難しいと言われているためチャレンジしたいけど、なかなかふみきれない人もいるかと思います。
ディスカスの飼育が難しい理由の1つとして、「PHショック」といものがあります。
今回はPHショックの症状などについてお話していきます。
PHショックはどうして起こる?
少し前まで優雅に泳いでいたディスカスが、急に激しく暴れ始めるようになったら「PHショック」の可能性があります。
飼育し始めが特になりやすく、そのまま亡くなってしまう事があります。
PHの急な上下昇によって水の分子が生体に影響を与えてしまい、ディスカスの体力が弱まってしまいます。
つまり、ディスカスが急激な水質変化に順応できずにショック状態となってしまうのです。
PHショックが起こりやすいタイミングは購入してから、水槽に移す時が1番起こりやすいと言われています。
店舗で購入した場合、店舗の水質環境と自分で用意した水質環境に大差があるとPHショックを起こしてしまいます。
移した直後は激しく動き回るので健康的だと勘違いしてしまう事もあります。
ディスカスが激しく動き回っているとき確認するべきことは水質です。
起こりやすい原因としてはろ過のし過ぎでPHが下がってしまう事が多いようです。
水質に気をつけていても、環境の問題によって引き起こされることもあります。
ディスカスはメンタル面が強くないため、様々な要因でストレスをため込みます。
PHショック状態は体表が荒れだし、黒ずむような体色の変化や体を激しく上下に動かして暴れまわるなど症状がでます。
PHショックを起こさないように気をつける!
ディスカスのPHショック状態は治すことが不可能です。
体力がもともとあり丈夫な生体のディスカスであれば、しばらくすると自然と治まっている事がありますが、PHショック状態のダメージが負ってしまっているため、長くは生きられない事がほとんどです。
PHショックを引き起こさないために、水合わせをすることが重要です。
PHは7以下になると酸性になり以上だとアルカリ性になっていきます。
ディスカスにとって最適な水質は大体PH6.0~6.5あたりだと言われています。
この最適な水質は目安なので、もともといた水質にもよって変わってきます。
PHは上がり過ぎても下がり過ぎても大差が出てしまう事がよくありません。
したがってもともと泳いでいた水質に合わせるのが1番良い方法ではあります。
PHショックは「急激な水質の変化」が原因で起きる症状なので、徐々に時間をかけてなれさせていく事でPHショックの対策となります。
水換えは1/3程度ずつ行い、購入時は特に慎重に数時間かけて行いましょう。
まとめ
- 急に激しく暴れ始めるようになったら「PHショック」の可能性がある
- PHショックが起こりやすいタイミングは購入してから水槽に移す時
- PHショック状態は様々な異常が起こる
- ダメージを受けた後は長く生きられない
- ディスカスにとって最適な水質は大体PH6.0~6.5あたり
- 移動するときはもともといた水質に近づけること大切