ディスカスを飼育するには、できるだけ大きな水槽が良いといわれています。
それは、ディスカスの成魚が、手のひらほどにも成長するからですが、実際には、どのくらいの水槽なら、どのくらいの数のディスカスを飼育できるのでしょう。
水槽のサイズと飼育数について調べます。
ディスカスを飼育に適した水槽のサイズ
一般的に、ディスカスの成魚1匹辺りに必要な水の量は、20ℓ~30ℓといわれ、それぞれの成長時期やペアで飼育する場合に適した水槽のサイズもある様です。
ペアで飼育
ペアの飼育は、初めからペアで飼育するのではなく、集団の中から強弱の関係を制して出来上がった個体同士を別にして、ペアだけを飼育する時に適した水槽のサイズだということです。
- 45cmのサイコロ型(おおむね90ℓ)の水槽
- 60cmの普通サイズ(おおむね60ℓ)の水槽
- 60cmワイド(おおむね120ℓ)の水槽
- 90cmの普通(規格)サイズ(おおむね180ℓ)の水槽
幼魚で飼育
「いずれ大きくなるのだから」と、幼魚5匹を120cmの普通の水槽で飼育を始めても、幼魚は、おびえるばかりになる様です。
飼育者の諸事情により、120㎝の普通の水槽しかない場合は、レイアウトに「スポンジブロック(本来はろ過を目的に使用することが多い)」を使って個体の行動範囲を変えると良いでしょう。
- 60cmの普通サイズの水槽では、6cmの個体を5匹~10匹が可能
- 60cmワイドの水槽なら、おおむね15匹前後が可能
成魚で飼育
同じ成魚の飼育でも、飼育者の考えによって多少の違いがある様です。
また、繁殖を目的とするのかしないのかによっても、変わってくるそうです。
繁殖を目的としないのであれば、始めから大きめのサイズに、多頭飼いがおすすめの様です。
- 60cmワイドの水槽では、4匹まで
- 60cmワイドの水槽では、おおむね5匹~6匹
- 90cmの普通サイズの水槽では、おおむね7匹~8匹
- 120cmの普通サイズ(おおむね240ℓ)の水槽では、8匹まで
- 120cmの普通サイズの水槽では、おおむね10匹~15匹
成長時期の違う個体を同じ水槽で飼育する場合
個体の大きさ(成長段階)が一律ではないが、多頭飼育をしたい場合では、全部でおおむね10匹を目安にするのが良い様です。
組み合わせの例としては、成魚を半数(5匹)とあとの半数を成長時期の違う個体にするというものです。
水槽に適したディスカスの飼育数は?
ディスカスを飼育する場合は、水槽のサイズよりも、まず飼育数を決める飼育者がいる様です。
最低でも5匹、それ以上で飼育することを前提にするのが理想と考える様です。
さらに、個体数を増やしていくに従って飼育しやすくなると考える様です。
ただし、やがては、個体数や個体の成長に合わせて、水槽のサイズを大きくしていく必要はあると考えているそうです。
まとめ
ディスカスを飼育する場合の水槽のサイズと飼育数の関係は、深く関わっていると考える飼育者や、その様に書かれている「ディスカス飼育の指南書」が多くある様に思いました。
現在では、水槽のサイズは、「飼育数によって違う」や「成長段階によって違う」などの意見が大半を占め、始めは個体が小さかった(幼かった)が、いずれは、20cm近くにまで成長することを踏まえて、段階的に水槽を大きくしていく必要があることが大変良く分かりましたが、場所もお金もかかると感じました。