皆さんは『スジエビ』と聞いて何を一番最初に思い浮かべるでしょうか?

狂暴で肉食、他の個体とは混泳が難しい、小魚を襲う、水草がボロボロなど…。

スジエビに対してはネガティブな意見が多く、実際アクアリストの間ではスジエビを水槽内のギャングと揶揄し、嫌う方が少なくありません。

しかし、スジエビには魅力もあります。

他のヌマエビ類にはない活動性と俊敏性、縄張り意識の高さからくる威嚇合戦や、食欲旺盛からくる餌争奪戦など見ていて滑稽で、飼育者を飽きさせないエンターテイメント性を持っているところがスジエビの面白さ、魅力ではないでしょうか。

ハサミのついた長い脚で一生懸命せわしなく口に食べ物を運ぶ姿を見ていると、それだけで癒されませんか?

また、スジエビは生息域によって別種?と思わせるような『地域差』があります。

また同じスジエビでも『淡水型』と『汽水型』と2種の型に分けられており、最近の研究では遺伝子的に別種とされているようです。

体長も生態でメスは5cmくらいまで成長しますが、6cm超えも存在します。

性格も湖沼や水田の用水路などに居る、小型で模様が多いタイプは大人しく他の生態を襲うことは少ないようです。

対して河川や渓流に居る、大型で模様のスジが濃く太いタイプは獰猛でたの生態を襲うことが多いようです。

地域によって大きさや、模様、性格まで違うなんてスジエビらしい多様性を見せてくれますね。

スジエビ 飼育 水草

スジエビ飼育に必要な環境は?

スジエビは前述のとおり地域によって様々な差異があり、生息域によっては別種と認定された個体もいるようです。

そのため自然界から捕獲してきた個体を飼育する場合は、捕獲した河川や湖沼の環境を再現してあげることが必要となります。

最初は捕獲地の水を汲んで持ち帰り、少しづつ換水(4分の1程度)してスジエビに新しい水に慣れてもらうことを心がけましょう。

ショップなどで購入した場合は店で入れてもらった小袋ごと水槽に入れ、先ずは水温から慣らし、次いで袋の口を緩め水槽の水を少しづつ流入させることが望ましいです。

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スジエビに水草は必要?比較的相性の良い水草

スジエビには水草は必要ないという意見も聞かれますが、水草はエビの休憩場所や産卵場所になりますし、設置するだけで二酸化炭素を吸収し酸素を放出してくれます。

また、景観も良くなり水槽内を綺麗に見せてくれることからアクアリストとしては是非とも設置したいところですね。

マツモやカモンバ、アナカリスは丈夫で導入も容易ですがある程度の光源が必要です。

光源を必要としないのであればミクロソリュウムやナナあたりが妥当でしょう。

室内ならウォーターウィステリアやウォータースプライトを浮かばせてもよいでしょう。

ウィローモスはバラバラにされる可能性が高いので入れない方が良いでしょう。

#スジエビ#熱帯魚#aquarium#水草

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まとめ

スジエビには水草は必ずしも必要とは言えませんが、アクアリストとしては景観や、酸素の確保として入れてみたいところですね。

ウィローモスなどの水草はスジエビ水槽に入れるとズタズタにされたという報告が寄せられていますが、前述のように個体差、地域差がありますのでウィローモス=不向き、というわけではないようです。

無難なところではマツモ、カモンバ、アナカリスあたりを入れて見るのが無難ということです。

スジエビと一口に言っても多様なので、色々試すトライ・アンド・エラーで取り組んでみましょう!

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