水槽の景観をいっそう引き立ててくれるのが水草です。
流木などを一緒にいれると、まるで本当の水の底のように水槽内を演出してくれます。
しかし、水草の役割はそれだけではありません。
ビーシュリンプの体色をより際立たせる効果があるのはもちもんのこと、時には餌になり、時には隠れ家になり、また時には水槽内の余分な栄養分を吸収してくれたり、まさに隠れた主役と言っても過言ではありません。
それでは、数ある水草の中で、ビーシュリンプが好み、住み易い環境を整えてくれる水草とはいったいどのようなものなのでしょうか。
水草選びのポイントをご説明いたします。
ビーシュリンプと水草の相性
水草には上に伸びていくタイプと、横に広がっていくタイプに分けられます。
上に伸びていくタイプは成長がはやいものが多く、このタイプはよく余分な養分を吸収してくれます。
ロタラという水草がそれに当たります。
難点は成長が早い為、定期的なカットが必要なのですが、いきなりバッサリカットしてしまうと、環境が変わってしまいビーシュリンプに影響が出てしまう事もあります。
葉が細かいので、中に稚エビが隠れて餌を食べている姿がよく見ることが出来ます。
横に広がるタイプは、ブセファランドラがオススメです。
とても自然の雰囲気を出してくれますし、水中で花もさかせるので、また違った風合い見せてくれます。
ビーシュリンプがこの水草の周りをツマツマする姿は、相性抜群と言えます。
ビーシュリンプ飼育におすすめの水草
ビーシュリンプを飼育する上での定番といえば、ウィローモスという水草でしょう。
横に広がるタイプの水草です。
この水草は、ビーシュリンプのメスの抱卵時の隠れ家にも最適ですし、稚エビの餌にもなります。
水の中の調子がどうなのかが解り易いのでオススメです。
もう一つ、日本でよく見られるコケの一種でもある、ホウオウゴケもオススメです。
名前の通り、よく見ると葉っぱが、鳥の羽のような形をしていて、ゆれると趣があります。
まとめ
水草全般に言える事は、適度に水槽の中に生えている時は有効ですが、育ちすぎて水の流れを妨げたり、光を遮ってしまったりして、水槽内の環境を悪化させてしまう事もあります。
水草自体にも光が当たらず腐ってしまったとしたら、目も当てられない事態になってしまうでしょう。
その為には、水槽をよく観察し、こまめなカットが必要です。
ただし、切りすぎてしまうと環境の変化に弱いビーシュリンプに影響が出ますので、その点はご注意下さい。
いずれにしろ、水草がきれいに育つ環境は、ビーシュリンプにもいい環境という事です。