エンゼルフィッシュは特徴的な形と、水の中をゆっくりと泳ぐ姿が印象的で、アクアリストに人気の熱帯魚です。
飼育が難しくないことから初心者でも飼いやすいのですが、観賞魚はちょっとした環境の変化によって様々な病気を引き起こします。
その中でも治療困難と言われているのが、転覆病です。
転覆病とはいったいどのような病気でしょうか。
その原因と対処法をお伝えします。
エンゼルフィッシュの転覆病!その対処法は?
転覆病とはエンゼルフィッシュだけではなく、観賞魚全般がかかることのある病気です。
水面近くでプカプカ浮くように漂ったり、水底に沈んでしまうなどの症状があります。
原因とされているのが、水温の低下やストレス、水質の悪化、餌の与えすぎ、消化器系の問題など、様々な理由が考えられています。
秋から冬にかけて症状があらわれることが多く、水温の低下が原因という声を多く聞きます。
秋や冬場は特に水温管理や餌やり、水槽の環境に気をくばるなどの配慮が必要になるでしょう。
それでも魚が水面の近くで横になったり、ひっくり返って浮いているような状態を示すのなら、他の魚から離す必要があります。
転覆病は他の魚に感染することはありませんが、転覆病にかかっている魚を他の魚が攻撃することがあるので引き離す必要があります。
魚体が空気に触れている部分があるのなら、その部位の乾燥を防ぐ必要があります。
魚体を傷つけない柔らかい網に入れたり、大き目のプラスチック製の網を水槽に沈めるなど工夫をしてみてください。
水温の低下とともに消化器系の問題という声も多く聞きますので、一時的に餌を与えるのを止めてみるのも対処法のひとつです。
熱帯魚は一週間くらいは何も食べなくても生きていけると言われています。
5日~7日くらいは様子を見ながら餌を止めてただけで、回復した元気になったという魚も存在します。
餌を与えるのなら数日かけて少しずつ与えるようにしてください。
まとめ
転覆病は有効な対処法がありませんので、かからないように予防をするのがもっとも適切な対処法となるでしょう。
水槽内の環境を良くし、エンゼルフィッシュが快適にストレス無く過ごせるようにしてあげれば、健康な状態で過ごせるはずです。
やはり日頃の観察が大事になってきますね。