映画でも取り上げられ一躍有名になったカクレクマノミですが、イソギンチャクとの共生で知られています。
他にも海の中には上手く共生する魚がたくさんいますが、寄生虫などを食べる海の掃除屋ホンソメワケベラも共生して生きている魚ですよね。
体が小さいから大きな魚の餌になりそうだけど食べられずに生きていける共生する魚は何か?
ホンソメワケベラの共生相手について調べてみました。
ホンソメワケベラの活動場所
本種は西太平洋やインド洋などの熱帯・亜熱帯の海に分布する海水魚です。
主にサンゴ礁や岩礁などを活動場所としていて水深が30〜40mほどの場所で泳いでいます。
サンゴ礁などの周りには沢山の魚が居てホンソメワケベラの様に小さな体の魚は捕食されてしまう危険性もありますが、意外にも他の魚についた寄生虫を掃除してくれる為、捕食される事があまりなく生活をしてある魚と言われています。
ホンソメワケベラの共生相手とは?
小さな魚はプランクトンなどを中型の魚はプランクトンや微生物を食べる小型の魚などを、大型の魚は中型の魚や小型の魚を捕食して生きていくのが弱肉強食の世界では普通な事ですよね。
生きていく為には必要不可欠な事ですが、中には共に協力しあって生きている魚もいます。
有名なところではカクレクマノミとイソギンチャクです。
ではホンソメワケベラはどの魚との共生で生きているのか?
共生関係のある魚は?
ホンソメワケベラが掃除するのは海にいる全ての魚と言う訳ではありません。
同じ様なサンゴ礁や岩礁などを活動拠点にしている魚などが多く、ホンソメワケベラより少しだけ大きなチョウチョウウオやユカタハタなどが多く見られますが、実はクエの様に大きなな魚との共生も知られています。
クエは本来、小魚を餌として生活している魚ですが、ホンソメワケベラは餌としての認識が無いと言われています。
その理由としてはホンソメワケベラはクエの口や鰓に付いた寄生虫や食べカスを綺麗に掃除してくれるから決して食べようとはしません。
むしろホンソメワケベラが近寄って来たら口や鰓を掃除しやすい様に広げてくれます。
クエからしてみると寄生虫や食べカスを掃除してくれる相手でホンソメワケベラからしてみると大きな魚といる事で狙われない環境が出来るのでお互いにメリットしか無い相手となります。
まとめ
ホンソメワケベラはクエなどの大型の魚に付いた寄生虫などを食べてあげる事で外敵から身を守る手段を手に入れました。
またクエも寄生虫や食べカスを取ってくれるのでホンソメワケベラを食べようとはしません。
広大な海で生きていく為にはそう言った共生関係も必要なのかも知れませんね。