ある日、自宅の水槽に見覚えのない小さな魚が数匹泳いでいると、その魚がどの種類なのかを判断する必要があります。
単種でのみ飼育しているのなら簡単なのですが、混泳させている場合ならどの魚なのか判断するための材料が必要ですね。
孵化したと同時に親魚とまったく同じ姿形をしている魚もいますが、最初のうちは一見するとまるでメダカのような姿をしている稚魚も存在します。
メダカを混泳させているのならメダカだと勘違いする飼い主もいるかもしれませんね。
こちらではタイリクバラタナゴの稚魚の特徴と他の魚との見分け方をご紹介したいと思います。
タナゴの稚魚と他の稚魚の見分け方は?
タナゴもメダカも小型の淡水魚であり、雑食性で野生の状態ではミジンコやボウフラ、水草などを食べています。
稚魚の時期のタナゴとメダカは大きさが似ていますので、一瞬メダカに見えなくもありませんが、泳ぎ方がまったく違いますので、観察していればメダカではないことは容易に判断がつきます。
他にフナもタナゴと生活環境も同じで餌もまったく変わらないと言っても良いでしょう。
稚魚の姿をしている時期はお互い大変良く似ているため判断がつきにくいのですが、タイリクバラタナゴの稚魚には特徴として、背ビレに黒い模様がついているので、それで判断は容易につきます。
同じバラタナゴでニッポンバラタナゴは日本固有の種類ですが、現在では絶滅危惧種に指定されており野生の姿にお目にかかることは滅多にないでしょう。
また運よくお目にかかったとしてもその多くがタイリクバラタナゴとの雑種になっている可能性が高く、純粋なニッポンバラタナゴは大変に貴重な存在になっています。
元々良く似ていたという点と、交雑していることもあり、この二種の区別は非常に難しいところとなってきています。
まとめ
タイリクバラタナゴは多少の水質の悪化でも生息していけるほど生命力の強い魚です。
先に書いた背ビレに黒い模様がついている、泳ぎ方に特徴があるなどの見た目ではありませんが、これも大きな特徴のひとつと言えるでしょう。
そのため飼育自体は他の観賞魚に比べて難しくないと言われています。
近所の池などでタナゴを釣り上げることに成功したら、タイリクバラタナゴの可能性が高いでしょう。
ぜひ自宅に持ち帰り飼育と繁殖にも挑戦してみてくださいね。