オイカワは比較的飼育しやすい淡水魚として知られていますが、繁殖についてはどうでしょうか。
夏季に雄のオイカワが見せる色鮮やかな身体の色はいつまででも見ていたいほどの美しさです。
ぜひ繁殖して命をつないでいってほしいですよね。
今回はオイカワの飼育と繁殖についてご紹介します。
オイカワの飼育と繁殖
オイカワは河川の中流から下流域の流れの緩やかな所に生息しています。
遊泳力が高く水面を見ていると飛び跳ねる姿をみることもできます。
飼育する際にはオイカワの遊泳力と飼育する匹数を考慮して大きめの水槽を準備しましょう。
オイカワのサイズや匹数にあっていない水槽で飼育を始めてしまうと泳ぐスペースが狭く、勢い余ってガラスに激突したり水槽から飛び出てしまう危険性があります。
また、オイカワは水質の悪化に弱いため、ろ過装置の設置が必要になります。
ろ過装置によって水槽内の水の循環ができ適度な水流もできるのでオイカワの過ごしやすい環境に近づけることができます。
水流が足りないような場合にはエアーコントロールのできる装置を追加してあげましょう。
また、酸欠を防ぐためエアポンプも必置です。
夏場は水温が上がりすぎないように管理しましょう。
オイカワの繁殖期は5月~8月で、雄は頭が黒くなり顔に追星という凸凹ができます
身体は色鮮やかな縞模様に変色します。
また、雄は攻撃的になりオス同士で攻撃しあうようになったり産卵した卵を食べてしまうので、数匹で飼育している場合は10㎝ほどに成長した雄雌を別の水槽に隔離して産卵を待つことをおすすめします。
産卵に適した水槽とはキレイな水を保ち、礫1~2cmサイズのものと細かい砂を2、3cm敷き詰めます。
水温は20~25℃に保ち、適度な水流を与えましょう。
温度が高すぎると孵化できなかったり奇形が生まれてしまう危険性があります。
産卵は1回に10個程度の卵を産み数回に分けて約350個の卵を産みます。
卵の大きさは2cmほどで、2~8日で孵化します。
春から夏にかけて、オイカワがしらかしの池から遊びの小川にきます。彼らは砂地の川底に産卵するので、砂地の部分がある遊びの小川に登ってくるのでしょう。繁殖期のオイカワのオスは綺麗ですね。自然観察センターでも展示していますよ。#泉の森#オイカワ#大和市自然観察センター#しらかしのいえ pic.twitter.com/6riULXR3Gh
— 大和市自然観察センター(泉の森) (@shirakashinoie) 2018年7月10日
まとめ
オイカワは比較的飼育しやすく、環境さえ整えば産卵し繁殖もしやすい魚なので、ぜひ、挑戦してみてください。