カクレクマノミのペアができると、やがて産卵の時期が訪れます。
ただ、その時期は魚によっても違っていて、本当に産卵するかまたいつ産卵するのかは、はっきりとは分かりません。
まずは魚の変調を見逃さないように、カクレクマノミの卵とはどんなものなのか、知っておく必要があります。
飼育中のカクレクマノミがいつ産卵してもいいように、卵の大きさや色について事前に調べておきましょう。
カクレクマノミの産卵した時の卵の大きさは?
産卵期がおとずれると、はじめにカクレクマノミは産卵場所を口で掃除し始めます。
そしてそこに、卵を産みつけます。
産卵場所は、イソギンチャクの近くのライブロックなどが多いようです。
一つの卵の大きさは、長さ2mm幅1mmくらいで、細長い楕円形をしています。
これを一度の産卵で、だいたい100〜400個ぐらい産みつけます。
小さい卵ではありますが、目視でも確認できる大きさです。
卵はびっしりと隙間なく並んでいるので、その様子はまるで絨毯のようです。
孵化が近づくと、中の魚の成長の具合で、最初は並んでいた卵も徐々に別々の向きになっていくようです。
孵化するまではオスが世話をします。
卵を捕食する魚もいますが、カクレクマノミの場合はその心配はありません。
カクレクマノミの卵の色は?
次に、卵の色についてみてみましょう。
カクレクマノミはある時期までは、卵の中で成長します。
産卵された頃の色は、鮮やかなオレンジ色です。
しばらくして、孵化に近づいてくると卵の色が黒く変わってきます。
これは、クマノミの目と背の色だと考えられます。
そして次第に、卵の殻が透明になり中に稚魚がいるのがわかるようになります。
体の模様があることも、次第にはっきりとしてきます。
ここまで来ると、孵化の時期も近いでしょう。
まとめ
卵の色や大きさからも、卵の成長の具合を知ることができることをおわかりいただけたと思います。
それぞれの成長によって孵化の時期が変わってきますので、卵の見方を知っておくのは大事なことです。
カクレクマノミを目にする機会は多いですが、カクレクマノミの卵を見ることはなかなかないで、飼育中の方はぜひ卵の色や大きさを覚えておきましょう。