熱帯魚を飼育するために一番必要なものといえば、何をおいても水槽です。
熱帯魚の種類や数、設置場所などでサイズや材質を選ばなければなりません。
もちろんコスト面も考える必要がありますね。
さて、ではプレコを飼育する場合は、どのような水槽を用意すれば良いのでしょうか。
プレコは水槽内の苔や残った餌などを食べてくれる掃除屋さんとして有名です。
そんなプレコの特徴を考えたときに、どのような点を注意して水槽を選べばよいのかを考える必要があります。
飼育環境を考慮してガラス水槽かアクリル水槽を選びましょう
プレコが水槽の掃除屋さんと呼ばれるのは、水槽内の苔などを綺麗に食べてくれるからです。
草食性のプレコは、そもそも流木などを削り取るように食べる習性があり、水槽内の苔も好んで食べてくれます。
いっけん苔が綺麗に無くなって水槽が綺麗に保たれていい事ばかりと思えますが、実はそういったメリットばかりではありません。
プレコは、流木を軽く齧れるほどの強靭なヤスリのような歯を持っています。
硬い流木を簡単に齧りとるほどの歯ですから、柔らかい材質ものだと苔ごと齧りとってしまいます。
これがプレコを飼育するための水槽選び際にもっとも考えなければならない点です。
水槽の材質にはガラスとアクリル水槽があります。
アクリルは、ガラスと比較して軽量かつ安価であり、その上耐久性が高いので、熱帯魚飼育では非常に人気の高い水槽ですが、プレコを飼育する場合は、その材質が大きな問題となります。
強靭なヤスリのような歯を持つプレコにとって、アクリルという材質は柔らかいのです。
アクリル水槽は、プレコがが苔を食べるたびにどんどん傷ついてしまいます。
材質がアクリルであれガラスであれ、水槽においては耐久性や価格、重量などよりも高い透明性が何よりも大切ですから、傷によって透明性が失われては大変困ります。
もちろんどちらの材質の水槽も透明性が高く、プレコのような特徴を持っている熱帯魚でなければどちらの水槽もお勧めなのですが、ことプレコの飼育に関しては、やはりガラス水槽がお勧めです。
ガラス水槽であれば、いかにプレコの歯が強靭であってもさすがに傷ついてしまうことはありません。
もちろんアクリル水槽でも飼育することに問題はありませんが、その場合は多少の傷を覚悟する必要があるでしょう。
まとめ
ガラス水槽と比較して、軽量かつ安価、耐久性も高くメリットの多いアクリル水槽ですが、プレコを飼育する場合は、やはり材質の柔らかさが問題となってしまいますので、基本的にはガラス水槽を選択することが大切ですね。