アクアリストが水槽の掃除屋として先ず飼い始めるのが『ヤマトヌマエビ』や『ミナミヌマエビ』などの大人しくて他の個体に影響の少ないエビ類が最初だと思います。

水槽内のコケや藻をツンツンとしながら食べるその姿は、コミカルで観賞していると癒されますよね。

しかし、水槽の脇役で大人しいエビばかりでは面白くない?

そんなあなたは『スジエビ』飼ってみてはいかかですか?

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビを農耕民族としたら、スジエビは間違いなく狩猟民族ですね。

肉食で性格は狂暴(地域によって個体差がある)素早い動きで獲物を狙う様はまさにハンター!

テナガエビの仲間であるためハサミのついた2本の長い脚も付いています。

食欲も旺盛で、弱って動きが鈍ってきた小魚や同類までも容赦なく襲い綺麗に骨格標本にしてしまいます。

そんなスジエビは他の個体と仲良くできるのでしょうか?

調べてみましょう!

スジエビ テナガエビ 混泳 違い

スジエビの仲間テナガエビその違いは?

スジエビは元々テナガエビ科に属し日本とその周辺地域に分布する陸水エビと言われています。

主に魚の養殖用の餌や釣り餌として流通しておりますが、日本の河川や湖沼でも容易に見つけることが出来ます。

居酒屋などで小エビの素揚げ・唐揚げなどがメニューにありますが、殆どがこのスジエビと言って間違いないでしょう。

スジエビは生息地域によって体長や性格・食性が異なり一概には言えませんが肉食生物特有の獰猛性を持っていると言われています。

対してテナガエビはスジエビが3cm~5cmなのに対し体長も最大で20cm程度になり、仲間といえども大きさや武器となるハサミのサイズも桁違いで大きいため容易に判別できます。

しかし、判別できるのは成体になってからで、ゾエア期や稚エビ期には大きさも、特徴のハサミなども未成熟な事から判別はとても難しいです。

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スジエビとテナガエビの混泳について

基本的にテナガエビやスジエビといった肉食性の生物は、常に食べていないと空腹感がある動物です。

そして自分より小さい、自分より弱っていて食べられそうなものは基本的に襲いますし、それが本能のようですね。

テナガエビはスジエビより大きく、武器になるハサミも巨大です。

同じ水槽に入れると残念ながらスジエビは居なくなってしまいます。

まとめ

テナガエビとスジエビは成体になるまで見分けが難しく、ペットショップなどで量り売りされているスジエビにテナガエビが混ざっていることが珍しくないようです。

スジエビだけを飼育しているつもりが気が付けばテナガエビが水槽内を占領していたなんてことも可能性としてはゼロではありません。

テナガエビは縄張り意識が高く、他の個体と遭遇すると排除しようとする性質があります。

少ない飼育数で、なおかつ大きな水槽で隠れ家や水草が豊富にある環境では、ある程度共存も考えられますがテナガエビ系(スジエビ含む)は極力避けたいものですね。

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