ディスカスの飼育にも慣れたことだし、繁殖にも挑戦してみた!
無事に卵が孵化して、稚魚が親の体に体着してくれて一安心、というところまできたあなた。
一安心なのは確かですが、まだまだ気は抜けません。
産後の親魚や稚魚はデリケートですから、少しのストレスや環境などの変化でも、敏感に反応してしまいます。
いつもなら平気だったことも、もしかしたらそれが原因で体調をくずしてしまったり、深刻な場合には亡くなってしまうこともあり得ます。
具体的に注意したいのが、phショックと照明についてです。
phショックとは?
水質(phの数値)が急激に変化したことによるショック状態のことを言います。
普段ディスカスの水槽は水換えを行いますが、繁殖して稚魚が体着している水槽では、水換えを慎重に行わなければなりません。
稚魚や親魚は敏感になっていますから、水換えによってphが変わったとして、普段のディスカスなら平気な変化でもナイーブになっている親魚たちには急激に感じられる可能性があるからです。
繁殖水槽では、極力水換えを行わない、またはごく微量だけ水換えするようにしましょう。
ディスカスの体着のとき照明はどうしたら良い?
ここからは体着時の照明についてです。
稚魚が親魚に体着している間は、照明を点けっぱなしの方が良いのか?という疑問についてですが、結論は、どちらでも良い、でしょう。
ただ不安な方は、常時薄暗い照明を点けておくと良い、となります。
まず、照明を点けておいた方が良いという意見についてですが、これは、暗くなると親がパニックになってしまうかもしれないから、という理由です。
何故パニックになるのかといえば、稚魚が見えなくなるからです。
親は稚魚のことが心配ですから、常に姿が見えていないと心配になってしまうのではないか、という理由からの説ですね。
では、常時点けていなくても良いのではないか、という意見について。
これは単純です。
ディスカスは元々自然界で生きていた生き物。
自然界には朝と夜があります。
本来ディスカスはその朝と夜がある自然界で繁殖を行ってきた生き物なのだから、夜は暗くても問題ないだろう、という意見です。
どちらも納得の理由なので、どちらを信じるかという話になるかと思います。
なので、不安ならば、夜間は薄暗い明かりをつけておけば良いのではないか、という案を提唱する訳です。
または、稚魚の姿が見えていれば良いのですから、夜間でも完全な暗闇にはならないような部屋に水槽を置いている場合は、照明はいらない、という考え方もできるかと思います。
まとめ
繁殖期のディスカスや、稚魚はとてもデリケートな状態になっています。
いつも以上に注意して、環境を整えてあげましょう。